写真の醍醐味

以前に書いた様に,環境創造舎スタッフによる環境保全啓発アイテムとして里山写真集の制作を計画している.どこまでクオリティーの高い写真を掲載できるかは分からないが,やるなら志は高く持ちたい.このblogも含め,スタッフには写真撮影技術に関するコーチをしているので,きっと写真のクオリティーは高くなるだろう.
しかしそれだけでは満足できない.中身の質を高めるなら,外側の質も是非高めたい.質の良い紙で製本するには1冊当たり2000円くらいかかるので,多数印刷するためにはまとまった資金が必要だ.そのために昨日まで「写真を活かした里山保全に関する啓発アイテムの制作と活動」という課題名で,活動助成金の申請書類を作成していた.
写真の魅力とはどんなところにあるのだろう.写真には,撮影者の感性やメッセージを多くを語らずとも伝える力があると思う.単純に「すごいね〜」,「きれいね〜」,「かわいいね〜」と思わせる写真をふんだんに活用した本があれば,生き物に対する様々な感性を気軽に共有でき,幅広い年齢層に里山のすばらしさを伝えることができるだろう.またゴーシ舎長は,身近な生き物を「写真に撮る」という行為自体も啓発的と言う.私も同感だ.奇麗だとか珍しいと思って写真に撮った生き物の名前を知らなければ,知ろうと努力するだろうし,印象深い写真を撮ろうとすれば,その生き物の生態を深く理解しなければならない.こうした点が写真の醍醐味だと私は思う.