2009-01-01から1年間の記事一覧

第3回小ゼミ弁当の日

今年最後の小ゼミ。 冬休み前の最後の小ゼミ。 クリスマス前の小ゼミ。 この小ゼミ名は「実践環境活動入門」。 環境問題だけでなく、 農業、食、命に関する様々な問題も取り上げてきた。 聞くだけでなく、 自ら考え、行動することを重視しながら展開してきた…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その9

言い忘れていませんか? 「美味しい!」 それは料理に和えられた数多の命を輝かす、魔法の言葉。 中学校、高校生の時の昼の弁当です。 中学校の頃は給食だったので弁当があるのは遠足などの特別な行事の時だけだったのですが、当事は滅多に弁当じゃなかった…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その8

誕生日を身内で祝うとしたら、何を用意するだろう。 ケーキ? かつて、我が家も、誕生日にはケーキをよく買っていた。 しかし、我が家では市販のケーキは人気がない。 どうしても大量に残ってしまう。 もったいないことになってしまう。 子どもたちが台所に…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その7

多くの大学生は、親元を離れて暮らす。 「ちゃんと食べとるやろか」 と実家で心配する親がいる。 だから、我が子の久しぶりの帰省となると、 実家では、 普段は作らないようなおもてなし料理が待っている。 大量の料理が待っている。 先日久々に実家に帰省す…

幸せを運ぶブログ

レンコンを下さったTさんからメール。 朝倉高校講演の記事(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20091209)に対するコメントだった。 こんばんわ。 最近ちょっとへこんでいます。 何処かに心温まる話がないかな〜・・・と思って 比良松先生のブログを読ませて…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その6

食事、弁当を作るのは母親だけでない。 私の父の料理の想い出は、二人だけで旅行した時に作ってもらったカレーライス。 食べ慣れた母のカレーライスと比べて「美味しくない」カレーだった。 でもなぜか残せなかった。 鍋の前に立って黙々とカレーを作る父の…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その5

辛い体験をしたとき、立ち直らせてくれるものって何だろう。 私は高校受験でいわゆる「受験ツアー」を行った。鹿児島、長崎、久留米。九州で難関校と呼ばれる高校を受けたが、ことごとく落ちた。 私は中学受験の際に、難関中学校受験に失敗していたため、高…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その4

中国産冷凍餃子の薬物混入事件。 それ以来、我が家の冷蔵庫から冷凍食品が消えた。 その結果、冷凍食品がなくても全く不便を感じないことが分かった。 何も考えずに慣れてしまうことの怖さを知った。 高校時代は毎日お弁当だったのですが、お母さんは健康志…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その3

大学時代、私は、一人暮らしに憧れ、1年間だけ安アパートを借りて一人暮らしをした。 最初の頃は、近くの料理屋で比較的安い定食を見つけ、食べにいくことが新鮮で楽しかった。 しかし、1ヶ月も通えば、全ての定食メニューを一通り食べてしまい、濃いめの…

人生初の規模

朝倉高校での生徒向けの食育講演。 8月下旬、この地域の保健委員の合同研修会で私の話を聞いた朝倉高校の生徒が、「あの話をみんなにも聞いてもらいたい」と先生に進言して実現した。 こういう依頼は無条件に受け入れるようにしている。 全校生徒数約800名…

変わりゆく長寿の島

徳之島で講演。 会場は伊仙町ほーらい館(http://hourai-kan.jp/)。 昨年8月にオープンしたばかりのピカピカの施設だった。 徳之島は長寿で有名な島だ。 男性長寿の世界記録、120歳の天寿を全うされた泉重千代さんは、この町の住民だった。 人口7350人の町…

徳之島へ

明日と明後日、徳之島で講演。鹿児島空港のラウンジでスライドの最終調整の最中、kab-logさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/kab-log/20091201)から「ご飯一杯の価値を訴えるポスター」を見つける。 さすがkab-logさん。アイデアが良いし、仕事が速いし、…

講演会感想文

今週月曜のエフコープ生協宗像地区クラブ交流会でおこなった講演への参加者の感想がもう届いた。さすが、Uさん。仕事が速い。 ★何気なく食べている食に対して感謝の気持ちが薄れていたと思います。改めて作ってくれた人の気持ちとか考えさせられました。 ★…

ミカンとレモン

ミカンとレモン。 橙色と黄色。 果皮の色が異なる。 色の素となる色素はカロテノイド。 その種類は多数。 植物の細胞内では、 上流から下流へと向かって多段階の酵素反応を経て色素の種類が変化していく。 黄色の果皮の場合は、黄色を呈するカロテノイド色素…

はなちゃんのみそ汁

昨日の内田先生のお祝いを終える直前。 「うちに泊まっていってくださいよ」 とヤスタケさん。 「はなちゃん寝ちゃったし。 荷物持ってやれば。」 とみなさん。 そんなこんなでヤスタケ家で初のお泊まり。 午前2時まで二人であれこれ語り、 夜更かししたこ…

お祝いスライドショーと娘の弁当と

内田先生がソロプチミスト財団(実業界で活躍する女性、専門職に従事する女性の国際的なボランティア奉仕団体)より表彰を受けられた。 ヤスタケさんが中心となって、サプライズ祝賀会を企画した。私の役割は、内田先生と関わりのある方々からメッセージを頂…

レンコンがレンコンになる時

弁当の日つながりで今年知り合ったばかりのTさん(新潟在住)より特産のレンコンを頂いた。 彫り上げたばかりのレンコンはシャキシャキとした歯ごたえが市販のものとは比べものにならないくらい強く、美味い。 「レンコンはなぜレンコンになるのか?」 その…

九十九島

野生カノコユリの種子採集。 九十九島に自生するカノコユリの種子を採集を、地元の水族館の調査船”かのこゆり号”でおこなった。 チャーター船で研究材料を採集して廻るという、人生初の貴重な経験。 急なお願いにもかかわらず、水族館の若手スタッフ三名の献…

開けてびっくり!

「差し支えなければ、“うちの施設”にお泊まりになりませんか。宿代が安くすみますから。」 ふるさと自然の会の代表であり、佐世保市職員のKさんのそのお誘いに甘えて、“うちの施設”に泊めて頂くようお願いした。 開けてびっくり。 “うちの施設”とは、Kさんが…

あこがれの甑島へ

自生カノコユリの種子採集のために甑島へ。 人生初甑島。 午後2時、下甑島に上陸。 島民であり、薩摩仙台市役所職員のHさんの案内で旧鹿島村管内を廻る。 Hさん「明日、どうされます?」 私「島の南部でも採集できますかね?」 Hさん「それでは、私が、役場…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その2

小学校の運動会。 私の母は大量に「唐揚げ」を詰めてきてくれた。 私が大好きだったからだ。 普段はあまり作ってもらえない「いなり寿司」も美味かった。 運動会の弁当はどの家庭でも想い出に残るものである。 私のお弁当の思い出は、小学校の頃の毎年の運動…

大学生版「あの時の、あの食事、あの弁当」その1

私たちは3日前までの食事さえ思い出すことが難しい。 「食べることは生きること」なのに。 でも、1ヶ月前の弁当の日につくった料理や食べた料理は思い出せる。 それは、食べてくれる人のことを考えながら作るからだろう。 そして、作ってくれた人のことを…

少人数ゼミ受講生の食事事情

私「では、その後に、最近3日間の食事を書き出してください。」 学生「えぇ〜〜〜〜っ」 そう。 食べたものを思い出すことは難しい。 昨日ならまだしも、一昨日、3日前となるとなかなか思い出せない。 「食べることは生きること」なのに。 でも一生懸命に…

小ゼミ弁当の日

小人数ゼミ。 前半は、昨日のフィールドワーク(FW)を振り返えり、後半は、「弁当の日」について考える。 最低1回、多い人は2回、FW(10/18と11/15)をとおして体験した「弁当の日」。 「どんな思いでつくりましたか?」 普段料理をしないので…

どんぐりの森をつくろう

河東小まつり

紅白歌合戦出場経験をお持ちの本田路津子さんをお招きしてのミニコンサート。 子どもたちと一緒に歌った「ビリーブ」「一人の手」。 「見上げてごらん夜の星」など、懐かしい歌も聴けて、お母さんやお父さんたちも大満足。 企画してくださった校長先生に感謝…

花束と弁当

最近、食育講演でいろいろなところに呼ばれるようになって嬉しいことのひとつ。 花束をいただくこと。 これまで、 花束を贈る機会は多々あったけれども、 贈られる機会はほとんどなかった。 今年よりも前に最後にもらったのはいつのことだったか。 今年はも…

スライドショー封印

スライドショー。 マダム美智子先生に出会って以来、 今や私の講演、講義には欠かせないツール。その醍醐味は…… 語らずとも伝わる 画像をとおしたメッセージ性がある 音楽による癒し効果がある 話の間が取れる ……など。 1回の講演で3本のスライドショーを…

タネのないブドウのタネ明かし(その2)

品種登録は、順調に行けば、今年度末頃には完了するとのこと。 来年度以降から九大ブランド商品として、どのような方法で生産拡大や市場開拓をおこなっていくのか、現在関係メンバーで話し合っている。 その中で「商品名をどうするか」という話題がよく上が…

タネのないブドウのタネ明かし(その1)

学生時代。 ワインとその原料であるブドウに興味をもった私は新しいタイプの種なしブドウの育成に関する研究に携わり、卒業論文と修士論文を書いた。 種なしブドウと言えば、デラウェアやピオーネがよく知られている。実は、デラウェアもピオーネも本来は種…