大人たちの弁当の日


内田美智子先生をお招きし、3回目の弁当の日セミナー。


このセミナーでは、ただ話しを聞くだけという企画にはしないというこだわりを持ってやってきた。今回は、一品持ち寄りのランチを企画した。


開始10分前になっても私と妻の二人だけ。講演会場で準備しながら、「もしかしたら内田先生と3人だけで淋しいランチか」と不安がよぎる。しかもこんな時に限って外は土砂降り。


そんなとき、体育館の入口付近でベビーカーを押す子連れのお母さんを発見した。「講演会の参加ですか?」と期待を込めて訊ねると、「そうです。」と返答。嬉しくなり、思わず荷物を持ったり、ベビーカーの運搬を手伝ったりしながら、その親子をランチ会場へ案内した。ランチ会場には別の参加者たちもすでに到着していた。全部で20名弱だろうか。


本校のPTAの保護者たち。
市外の小学校の保護者たち。
子どもがまだ保育園児の保護者たち。
まだ立てない乳児を抱っこした保護者たち。
そして内田先生。


本当によく集まってくださった。
有り難い。



私以外のひとが作る弁当。
そこには新しい出会いがある。
予想外の驚きがある。
深いこだわりがある。
やさしい思いやりある。
ちょっぴり不安もある。


みんなが弁当を褒めてくれる。
みんながおいしいと言ってくれる。
何も言わなくても、残さないように食べてくれる。


作った人は、
今朝の台所での苦労を振り返りながら、
食べてくれた人に感謝し、
幸せになれる。
また頑張ろうって思う。


大人だってそんな時間と空間が必要だ。


大人たちの一品持ちよりの弁当の日。
またやろうっと。