生活習慣病予防は学生時代から〜青学大、フィットネス施設/九大、授業「自炊塾」で単位(2015/12/21付日本経済新聞朝刊)

生活習慣病に今のうちから備えて――。学生にそんな働きかけをする大学が増えている。運動施設を開いたり、病気について教える講座を設けるなど方法はさまざま。大学時代は親の管理下を離れることで食事や睡眠など生活全般が不規則になりがちで、生活習慣病の…

【食の力】みそ汁を味わう<5>「おいしい」記憶が絆

幼い頃の食が、未来の生き方に対して如何に大きな影響を及ぼすか。西日本新聞に連載中の「食の力〜みそ汁を味わう」の最終回は、今の決断科学大学院プログラムに転職して出会った大学院生 竹内 太郎 くんを主人公として、そういう大切なことがよく伝わってく…

【食の力】みそ汁を味わう<4>だし、具材 工夫で簡単

いりこや昆布なら、水だしでもOK。受講生のみそ汁率8割は嬉しい。 2015年12月04日 13時41分 学生が食事でみそ汁を取る「みそ汁率」は13%−。「10回の食事のうち、ほぼ1回しか食べないということ。大いに問題ですね」。九州大(福岡市)の選択科目「…

【食の力】みそ汁を味わう<3>腸内環境改善に一助

食で人生が変わる人はたくさんいる。そう信じて「自炊塾」を続けてきました。受講してくれた女子学生の肌が、以前とは見違えるように良くなったのを目の当たりにしたときは、ほんとうに嬉しかったです。 テーブルに並ぶのはナスのごまみそ炒め、カブの酢の物…

【食の力】みそ汁を味わう<2>だしは「命のスープ」

だしのテイスティングに集中する自炊塾の学生たち 湯飲みに入った一つ目のだしを静かに口に含んだ。「グッとくる味。あっさりしてのどに通る」。二つ目。「磯の香りが広がる。めっちゃ強い」 食を通して健康や環境について考える九州大(福岡市)の選択科目…

【食の力】みそ汁を味わう<1>脳を刺激 心身安らぐ

「あっという間になくなったよ。毎日作るようになってすぐだった」。古里の熊本市を離れる前、母親と一緒に買ったみそ。九州大(福岡市)の選択科目「自炊塾」の受講生、中川理香子さん(19)=理学部1年=はみそ汁の話題で隣の学生と盛り上がった。 入学…

料理とスポーツ

昨日のK教授の弁当。 昼休み、 「先生、お昼は?」と訊くと 「今日も作ってきました」と教授。 ひとつではおかずが入らないので、 小さめの弁当箱を新たに購入したそうです。 新しい弁当箱に詰めた肉じゃがは奥様の手料理。 帰省した際にタッパーに入れ、福…

拍手喝采される弁当

本日午後は市内の中学校で全校生徒に「いのちの授業」。 「考えてみてください。料理は、完璧であることが重要でしょうか?」と、彼らに問いかけた。 そして、別の学校の中学生が作った奇想天外な弁当の映像を紹介していく。 その意表を突く作品を見て大きな…

後期「自炊塾」第1回調理実習

宗像市でフランス料理を経営する船越姉弟に手ほどきを受けた。 メニューは、大学生でも簡単にできる、鶏肉と季節の野菜の赤ワインビネガー煮込みと糸島豚のラグーパスタ。 化学調味料一切無し。 塩と肉と野菜の旨味だけ。 ちょっとした工夫で、家庭でもプロ…

「弁当の日」で育つ

岐阜市内の中学校で保護者と全校生徒向けのダブルヘッダー。 中学生向けの講演は、小学生や高校生向けより難しい。心が激しく揺れ動く年頃の子どもたちの成長段階は様々で、まさに、不揃いな果実だ。だから、生徒と対面するまでは結構気が抜けない。 今日の…

「いのちの授業」社会人ゲストの募集

九州大学全学教育少人数セミナー「いのちの授業」では、今期より、学生と一緒に医、食(自炊を含む)、農、環境てについて真剣に考え、語り、学び合う社会人ゲストを募集します。学生と共にワークに取り組みながら、みなさんの体験などを学生に伝えていただ…

「いのちの授業」を受講するわけ

今学期の「いのちの授業」受講生からのメール。 相談があるのですが、実は、前期に少人数セミナーをすでに取ってしまったので、この授業の履修が申請できません。なので、単位認定しない聴講というかたちで講義を受けたいのですが、そういうことはできますか…

小学生版「いのちの授業」in 伊都キャンパス

いつも謙虚な気持ちで前に進もうとする姿勢。 それは「いのちの授業」で私が最も大切にいしていること。昨年のタイゾー学級。今年のイナマス学級。私が出会った先生方が育てる小学生たちの学ぶ姿勢にはいつも驚かされる。 昨日の小学生版「いのちの授業」。 …

九州大学全学教育「いのちの授業」英語版

今学期から担当授業がもう一本増えた。 農学部国際コースのCoreSeminarという授業。使用言語は英語。内容は基本的に教員に任されている。 大学1年生のうちにどんな授業を受けるかで、将来の彼らの仕事に対する姿勢や生き方が変わってくるだろう。だから授業…

九州大学全学教育「いのちの授業」公開セミナー終了

137名(大学生〜小学生63名、一般74名)に参加頂き、おかげさまで盛会のうちに終えることができました。 回答欄からはみ出るほどのコメントを頂いたたくさんのアンケートをまとめるのはたいへんな作業でしたが、読みながら涙が出てくるほど感動的なコ…

ひろがれ“弁当の日” in 宮崎, 2012

泣けちゃうほど「弁当の日」を広げるために頑張っている人たちが宮崎にいます。その仲間の期待に応えるために、今年の誕生日は宮崎で過すことにしました。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ ★7月15日(日)「ひろがれ“弁…

大学生の家計簿

一昨年、「武士の家計簿」(森田芳光監督)という映画が話題になった。 http://www.bushikake.jp/story.html 幕末の動乱期、大きな借金を抱え込んでしまった加賀藩御算用者(会計担当者)一家の主が、詳細な家計簿を付け、徹底して無駄を省くことによって一…

本年度の「いのちの授業」で目指すもの

本年度前期の少人数セミナーがはじまって2ヶ月になろうとしている。 25名を定員とするこの授業に対し、1年生を中心とした約80名の学生が初回授業に集まった。 実践や体験を重視して、4〜5回の課外実習を実施するこの授業では、定員以上の受講生を受…

私が成し遂げたいこと 〜 第14回少人数セミナー「他喜力」

8/1(月) 大分佐伯から車を飛ばして3時間で九大伊都キャンパスへ。 今年度前期少人数セミナー「いのちの授業」の最終回だ。 「九大に入学して4ヶ月、この授業でみなさんは何を学びどんな力を身につけましたか?」 「医は食に、食は農に、農は自然に学…

オリジナルの本帯を作る〜第12回少人数セミナー「発信力」

テーマは「発信力」。 何かを伝えるためにしなければならないこと。 「探す調べる」……インタビューで引き出せない情報は、可能な限り漏れなく拾わなければならない。新聞、著書、論文、インターネット……etc.あらゆる媒体から情報を集める。 「訊く」……ただな…

Win & Winの器(うつわ) 〜 第12回少人数セミナー「道具力」

7月21日の記事(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20110721)に続く日記。 私たちは、しばしば「樹を見て森を見ず」の状態に陥る。 しかし、その逆、「森を見て樹を見ず」という状態もある。 いつもあたりまえ過ぎてうっかり見落としているという状態だ。…

医者・医療従事者を育てる〜第11回少人数セミナー「足指力」

(7月12日に遡る日記) 「どんな医者を育てるのか」 それは、大学医学部の教員だけでなく、私のような他学部の教員にも問われることなのかもしれません。 九大1年生向けの少人数セミナー「いのちの授業」は、文系理系を問わず、命〜食〜農〜環境に興味を…

お米の味と体験!田んぼアートと 〜 第11回少人数セミナー「米力」と第4回FW

6/27 お米の食味と品種改良 by 松江勇次氏(元福岡県農業総合試験場長) 今日のマンガは今まで実践してきた噛むことの意義を再確認させられました。栄養だけ摂っても意味がなく、噛むことで、唾液と混じりあうことで食事は美味しくなり、栄養は消化吸収…

命の入口 〜 第10回少人数セミナー「顎力」

食べることは生きること。 噛むことも生きること。 30回噛むことを意識して初めて、自分があまり物を噛んで食べていなかったということに気づきました。チャレンジを始めて一週間、まだ特別身体の変化は感じていませんがこれからに期待です。ポテトチップ…

食べたものどこへ行きましたか? 〜 第9回少人数セミナー「出力&作文力」

食べることは生きること。 そして出すことも生きること。 今日はこれだけは絶対気を付けるという3つの約束事を教えてもらって、すごいやる気がでました。私はいつも食事に気を付けよう気を付けようと思いストレスを溜めるので、あの3つはいつも心にとめてお…

命とは何か? 〜 第4回少人数セミナー「循環力」その2

(5/2に遡る日記) 「命とは何か?説明してください。」 いのちの授業でもっともコアな質問を学生たちに投げかける。 無数にあるもの。 ひとつしかないもの。 親と子のつながり。 次の命の源。 遺伝子。 他へ働きかけるもの。 互いに支えあうもの。 生き…

残食と食農教育 〜 第4回少人数セミナー「循環力」その1

(5/2に遡る日記) 娘が通う小学校のPTA会長を務めていた頃、給食の残食を見せていただいたことがある。 先生方は言われる。 「子どもたちの給食の残食をゼロにするのは難しい」。 日本には捨てられていく命がたくさんある。 日本人の年間食糧廃棄量は…

初めての一品持ちより“弁当の日” 〜 第3回少人数セミナー「弁当力」

(5/23に遡る日記) フィールドワーク”野の花見”を終えての昼食。 学生たちは何も知らされず、事前に課題として伝えた、手づくりの一品を持ち寄った。 「花」というテーマで作った一品を一人ずつ紹介するように私が言うと学生たちの顔が曇る。 無理もな…

野の花見 〜 少人数セミナーFW「生物多様性」

(5/21に遡る日記) 花見。 桜でなく野草を愛でる「野の花見」。 本年度第1回目の少人数セミナーのフィールドワークである。 今年は、昨年とは違うコース、伊都キャンパス周辺のと田園とキャンパス内の生物多様性ゾーン巡るコースでおこなった。 綺麗な…

価値ある資源はどこに? 〜 第7回少人数セミナー「地元力」

先週に引き続きゲストをお招きしての講義。 今回のテーマは「地元力」。 私が棲む宗像市出身で、フリーライターで食農関係の記事を執筆されている森千鶴子さんにご登壇頂いた。 これまでに関わってきた農業を営む人々の実態を丁寧に解説しながら、さまざまな…