流し撮り

mich_katz2005-09-01

写真の撮影テクニックに関するお話は6月2日(斜めのフレーミング)以来すっかりご無沙汰していた.
家族旅行でスナップ写真を撮影した際に,「流し撮り」というテクニックを久しぶりに使ったのでこれについて.

通常の人物撮影では,被写体に動かないようにじっとしてもらい,画像がブレないように撮影する.もし,子供の様に動きのある被写体なら,比較的速いシャッタースピードに設定し,瞬間的に動きを止める様にして撮影するのが一般的.最近のデジカメによくある子供撮影用モードでは,優先的に速いシャッタースピードとなるような自動(児童?)設定になっている.

しかし「流し撮り」では逆に,1/15〜1/30秒と,わざとシャッタースピードを遅くする.そしてちょうどビデオカメラで撮影するときの様に,被写体の動きに併せてレンズを動かし,シャッターを切る.このとき,シャッターを切ってもカメラを被写体に併せて動かし続けるのがポイントだ.レンズに併せて動く被写体よりも,全く動かない風景の方がよりブレた画像になるので,うまく行けば躍動感のある仕上がりとなる.

子供達と草スキーをしたときに流し撮りしたのが右上の写真.

そして,長女が私を流し撮りしてくれた.

まずまずである.

この技は人物だけでなく動きのある動物や乗り物などにも使える.たまにはこういうアクティブな写真も面白い.