タバコ

をどこまで許容できるか.
タバコ税が引き上げあれ,児童手当の財源とされることが決まった.嫌煙家で子供を持つ私にとっては少し複雑な気持ちだ.タバコは嫌いだけれども,タバコを吸う人おかげで子育てを助けてもらっているということになるからだ.
タバコ税の引き上げで税収は一時的に増加する,しかし少し経つと,タバコ税引き上げを受けて喫煙を控える人やタバコを吸わない人が多くなり,税収が減少する.そして税収を一定に保つためにまた増税する.そんなことを繰り返して,喫煙人口と税率は拮抗関係を保ち,税収は一定に収束する.もし,愛煙家人口を減らしたいと思うなら,若年層の喫煙の機会を減らす効果も期待して,kab-logさんやkab-logさんのヨメさんが言うように*1,もっと増税しても良いと思う.


しかし,税収として見込んでいる限り,タバコを吸う人をゼロにすることはできない.タバコ税がタバコを吸わない人のために使われているというシステムが社会にある以上,タバコが嫌いでも,タバコを吸うことを許容しなければならないだろう.私はタバコをどこまで許容できるだろうか?


最近は駅や空港など,様々な施設の一角に喫煙コーナーが設けられるようになった.大学でも喫煙場所が階段の踊り場など一定の場所に指定されている.嫌煙家にとっては,あのゾーンを外せばいやな煙をかがなくて済むと思えるだけで,大きな安心感がある.子供を連れているときなどは本当に安心できる.タバコを吸う人にとっては不便なことかもしれないが,こういう棲み分けのおかげでタバコを吸いたいという気持ちを汲めるようになった.


ただ,タバコを吸わない人の気持ちが汲めない愛煙家が多いことに時々失望する.例えば,禁煙システムが無いレストラン(最近は少なくなったが居酒屋など依然として禁煙を設けない場所はまだある)などで,食事をしている人の側でタバコを平気で吸う人.タバコを吸っている当人は,食事を終えて一服しているのだろうから,その人の食事の味には影響しないだろう.が,周りの食事をする人にとってはたまったものではない.タバコを吸わない人間にとって,タバコの煙を吸いながら食事をするのは,食事に灰をかけて食べているに等しい.そんな場合には席を外すなどタバコを吸う人の積極的な思いやりが欲しい,と最も感じる時である.


結局,タバコを許容できるかどうかは,ルールがなくても相手を思いやる気持ちがあるかどうかということなのだろう.(あれっ?どこかのタバコ会社のCMのような結論だ.)