Lantana camara var. aculeata _ Campus Plants

シチヘンゲ / 七変化


Vervenaceae / クマツヅラ科
decorated by koma


南アメリカ原産の半つる性低木.
園芸植物として世界各地で栽培されています.
今回は農学部7号館付近の花壇でみつけてきました.


種子繁殖力が旺盛で暖かい地域の路傍や放牧地では
やっかいな雑草となるそうです.
庭で栽培するといろいろな場所に蔓延って困ると,
うちのボスがおっしゃってました.


花色が黄〜橙色から淡紅〜赤色へと色変わりする面白い植物で,
それが和名「七変化」の由来です.


ところで,七変化という言葉は,
歌舞伎の「七化け」と言って,
元禄時代の水木辰之助が7役を早替わりで演じた変化舞踏
に由来するそうです.


変幻自在に色変わりする様を英語になおすとどうなるでしょう?
multicoloured, varicoloured かな?
う〜ん.いまひとつ?
じゃあ,kaleidoscopic(万華鏡のような)は?
ちょっとイメージが違うような・・・
しっくりいく単語がないから結局,
common lantana(普通のランタナ)という英名なのでしょう.


そう言えば,色変わりするビオラ(外国産スミレ)に
yesterday-today-tomorrow という品種がありますが,
長過ぎて皆「YTT(YKKではありません)」と言ってます.
それじゃ名前をつける意味がありませんね.


それに比べれば七変化という和名は,
ランタナの色変わりをよく表現しており,
洒落た名前ではないかと思います.


しかし,今日のシチヘンゲは本来の舞台シーズンでないためか,
演技にいまひとつ迫力が感じられず,
ランタナらしさが表に出ていません.


彼らしさが出れば本当はこのように(http://www.engeinavi.jp/wp/view/link/112.html)なるのに・・・


七変化の演技は今年の夏舞台にもう一度拝見するとしましょう.


by koma & mich.katz