Campus Plants _ Osmanthus heterophyllus

ヒイラギ / 柊


Oleaceae / モクセイ科
decorated by mae & gucci


庭園樹や垣根によく用いられます.
学内では熱帯農学研究センターの横や
工学部食堂の郵便局CDの横などでみられます.


本州福島県南東部から屋久島までと西表島および台湾の暖帯に分布.
九州と山陰地方ではあまりお目にかかれません.


葉の縁に1〜4対のとげをもっており,
葉に触ると「ずきずきと痛む(疼痛)=疼らぐ(ひいらぐ)」ので
ヒイラギと名付けられたそうです.


ときどきクリスマスの装飾に使われるとげのある葉と同じものと
勘違いされることがあるようですが,
クリスマスに使うのはセイヨウヒイラギと言って全く別(モチノキ科)の植物です.
セイヨウヒラギは冬に赤い実が,ヒイラギは夏に紫黒色の実がみられ,
実の色と熟期が違います.


1/26のトベラ*1同様
ヒイラギも節分に魔除けとして家の戸口に飾られ,
オニノメツキ,オニサン,オニオドシなどとも呼ばれます.
イワシの頭をヒイラギに挿すのが習わしで,
イワシの悪臭とヒイラギの葉のとげに邪霊や疫病を防ぐ効能があると考えられています.
地方によっては,
晦日など年の変わり目や,流行病が蔓延したときにも使うそうです.


今週末の節分には是非,ヒイラギ,イワシトベラの3点セットを飾りましょう.


ところで,ヒイラギのとげのある葉は若木に多く,
老木になるにつれてとげがなくなるそうです.


これは若木の草食動物に対する護身術でしょうか?
それとも歳をとって「まるくなった」ということでしょうか?


by mae, gucci & mich.katz