Euonymus japonicus _ Campus Plants

マサキ / 柾


Celastraceae / ニシキギ
decorated by simon, photo by mich.katz


ほんとうは金曜に掲載するはずでした.


生け垣としてよく用いられる常緑性低木.北海道南部〜沖縄地方,朝鮮半島,中国に分布します.


写真のように葉に斑が入る園芸品種があります.今回みかけた品種は’キンマサキ’のようです.
斑入りの部分が金色のマサキ.マサキとは「真青木(マッサオキ)」にちなむとか.常緑だからいつも真っ青ということでしょうか.


キンマサキの斑の入り方は葉の主脈を中心としているのがおわかりいただけるでしょうか.これは植物の茎(シュート)を構成する三つの細胞層のうち一番中心の第三層の葉緑素が抜けてしまった「周縁キメラ」という突然変異の一種です.第一,二層の葉緑素決失した逆パターンの'ギンマサキ'*1という品種もあります.


キメラとは,もともとギリシャ神話に出て来る,ライオンの頭,ヤギの体,ヘビのしっぽを持つ怪獣です*2.現実にはとてもありそうにない生き物ですね.


ひょとしてキンマサキとは「金」が混じったマサキとか!? ほんとうなら「真っ青」.


by simon & mich.katz