Prunus jamazakura _ Campus Plants

ヤマザクラ / 山桜


Rosaseae / バラ科
decorated by simon, photo by mich.katz


桜シリーズ第2弾.


私たちが「サクラ」と呼んでいるのは,おおまかに言うと,バラ科サクラ属に属するいくつかの野生種と,それらの自然交雑や人為交配によってできたものです.


ヤマザクラは,本州(太平洋側は宮城県日本海側は新潟県以西),四国,九州の山地に自生するサクラです.


今日はサクラの見分け方について少し.


エドヒガンとオオシマザクラの交雑によって生まれたソメイヨシノ(昨日の記事http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20060330)は,花が咲いた後に新葉が展開します(これはエドヒガンの性質を受け継いだためと考えられます)が,本日紹介するヤマザクラの花は新葉の展開と同時に咲くので見分けることができます.


また写真のように,新葉がしばしば褐色を帯びているのも特徴で,白い花とのコントラストの美しさがヤマザクラの魅力でもあります.ただし,ソメイヨシノのように接ぎ木や挿し木で(クローン)増殖されるのではなく,自然状態では種子繁殖しているので,花や葉の色や形にかなり大きな集団間変異や個体間変異が見られます.


ところで,「サクラの見分け方」とインターネットで検索すると,「出会い系サイト:サクラの見分け方」などと怪しげなものがたくさんリストアップされます.これらはどうも「客のふりをして,客の購買心をそそる」サクラを意味しているようです.これがインターネットの欠点.


君子危うきに近寄らず.
でも子どもたちが学習に使う時はどうしたらいいの?


by simon & mich.katz

●ためになったと思うひとは,どうぞ「一日一植物」に「一日一クリック」(ランキングへ)