Akebia trifoliata _ Campus Plants

ミツバアケビ / 三葉木


Lardizabalaceae / アケビ
photo by mich.katz


秋に美味しい実のなるつる植物です.


花をよくみてください.下方の,ブドウの房に付いた小さな果実のように見えるのが雄花.上方の,花びらのように見える三枚の比較的大きな萼片の中に,カタツムリのつののような突起を数本持つのが雌花です.雄花から花粉を受け取った雌花のつの状突起が,あの巨大な果実に生長します.


熟すると縦に避けるのがアケビの果実の特徴.和名の由来は,その様子「開け実」の転訛によるとよく言われています.が,その一方で,「開けつび(「つび」の意味を知りたい人はすみませんが広辞苑を引いてください)」の転訛とする説もあります.古い文献によると後者の説が有力だとか.


本日紹介したのは,ミツバアケビ.1枚の葉が小さな葉(小葉)3枚で構成されており,小葉が5枚一組の葉を持つアケビと区別されます.


我が大学の生態学者Y教授は,アケビの蔓(つる)が美味しいと言って,キャンパス緑地で採集します.どのようにして食べるのかとインターネットで調べてみると,天ぷらやおひたしにして食べることができるようです(http://masanori432.ameblo.jp/entry-1653ea4fc4deb9d0b6f77cbdf749c378.html).知りませんでした.


驚くべきは,アケビの果実の「皮」が食べれるということ(http://www6.plala.or.jp/hmmk/yaneura/akebi2/index.html).ちょっと苦みはあるようですが,天ぷらなど,料理の仕方によっては美味しく食べれるようです.


果皮が厚くて種が多いアケビの実は,「食べ甲斐」のない果実だとこれまで思っていたのですが,蔓や果皮まで食べれるとなると,アケビの果実ではないですが,「開いた口」が塞がらない思いです. 


by mich.katz

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