Whose flower ? _ A University's Scene
さて 何の花？
シュンギクの花です．
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あなたは普段食べている野菜の花がどれくらい分かりますか？
一日一植物スタッフのひとりが，春菊の花を摘んで持ってきました．冬の鍋料理におなじみの春菊がこんなにきれいな花を咲かせることを知らないひとも結構いるのではないでしょうか．
昨日は，九州大吟醸倶楽部の会員を招いて「野の花と新酒をめでる会」の予定でしたが，朝からあいにくの雨．スタッフだけで会を決行し，雨の田んぼ道を約１時間半，散歩しながら野の花のお花見をしたときのことです．
畑の中に残されたアブラナ科の様々な野菜たちが「菜の花」を咲かせていました．それを見て学生が私に聞きます．
「あれは菜の花ですか？」
「ええ．そうです．厳密に言うと，白菜の花です．」
「えっ？ 白菜の花と菜の花は一緒ですか？」
「アブラナ科の作物は，野菜や漬け物，油料用としてたくさんの種類がありますが，種のレベルではアブラナとハクサイはBrassica campestrisという同じグループに分類されます．だから花も似ています．
油菜は種子から油をとるための作物，白菜は結球した葉を食べる作物．ひとが長い時間をかけて選抜や改良を加えた結果，さまざまな姿の作物に分かれていますが，もとは同じ種です．」
「あれは，油菜ですか？」
「あれは，おそらく花菜（ハナナ）と言って，花を野菜として利用するアブラナ類（B. campestris）です．その証拠に，花を摘んだ跡がたくさんありますね．」
「こちらのしわがある葉の菜の花は？」
「あれは，三池高菜（ミイケタカナ）と鰹菜（カツオナ）の花．ハクサイたちとは別種のカラシナ（B. juncea）類に分類されます．アブラナ類よりも少し遅めに花が咲きます．」
「あの薄い黄色の菜の花は？」
「ブロッコリーの菜の花です．キャベツと同じグループB. oleraceaに分類されます．アブラナ類よりも淡い黄色の花が特徴です．」
「私，農学部なのに全然知りませんでした・・・」
さあ，あなたも花を見て野菜名を当てるゲームに挑戦してみませんか？
