講義考_ My Life


後期授業がスタート.


前期に好評だった少人数ゼミを,ゴーシ舎長が後期もやると決め,それに相乗りすることにした.昨日がその1回目.


前期受講生の口コミで今回も受講生が殺到………と思いきや,集まったのは6名.いくつかの原因(http://d.hatena.ne.jp/marugoto/20071001)が考えられる.しかし,もともと“少人数ゼミ”なので,受講生が少ないことはあまり気にならない.授業のふりかえりでは「いっしょうけんめいがんばりたい」「これからが楽しみ」などと学生たちの前向きな意欲が多々聞けた.


先日の学会でのこと.


「教員が減らされた挙げ句,講義の負担が増えたりして大変だ.」


という声を何人かの大学教員から聞く.


1学期当たり十数回もある90分の専門的講義を準備するにはかなりの時間を咲く割く必要がある.そうやって準備されたものが大学の講義を専門的と言わしめる.だから,内容を変えてさらにコマ数を増やせと言う命令が下っても,教員誰もが負担が大きくなり過ぎると,尻込みしてしまう.閉塞感で不満がつのる.


そんな話になった時,私は,今年度からゴーシ舎長に導かれて新しいスタイルの講義に加わったことや,そこで得たノウハウが学生と教員,双方にとってプラスになることを紹介した.


ブレーンストーミング,コンセンサスゲーム,スライドショー,ワークショップスタイル……etc.


こういう工夫を取り入れてみると必ずと言って良いほど,「受講して良かった」という反応が得られる.私自身も身に付けて以来,講義だけでなく,保護者会の会議や企画で実践し,様々な方々から好評を頂いた.そんな出来事を話すと,話を聞いてくれた教員や学生たちが「なるほど〜」という感じで頷く.


こうした授業の特徴は,話し手よりも聞き手が考えたり発表したりする時間が多い点だ.「良い授業と言うのは,教師が5分話し,生徒が45分話す授業だ.」とゴーシ舎長は学生時代,教育実習でそう教わったそうだ.そしてそれを実践している.これは,保護者向けブログ(http://d.hatena.ne.jp/doro_niko/20070612)で紹介した吉田新一郎さんの考えに通じる.話す時間が少なければ,教員の負担感もずっと減る.


限られた準備時間の中で,学生たちが受けて良かったと思う講義を実施することも可能だと多くの大学教員が学べば,大学はハッピーになれると私は思っている.そして,誰もが授業評価なんて意味がないことに気づくだろう.

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