恐怖vs.感動 _ My Life
<ワンショット 〜 研究に使うならと植物を気前よく分けてくださった農村のお年寄り(韓国にて)>
一昨夜、PTAの研修会へ。
最近の子どもたちの危機的な現状を伝える講話だった。
例えば……
- 未熟な身体機能が故に、プールで遊泳中に水圧で骨折する子どもがいる。
- 骨折する子が多い学校では、自殺、不登校が多い傾向がある。
- そしゃく能力の弱さは脳の働きに影響する。
- 低体温は免疫機能を下げる。
- テレビ視聴時間やゲーム遊戯時間が長い子は低身長となる傾向がある。
- 現代の日本女子は世界一性早熟である。
- 福岡県の未熟児出生率は10%を超えている。
- 福岡県の未成年中絶率は日本でワースト2。
- 一人の性犯罪者は一生のうちに380人の女性を傷つける。
初めて聞いたデータもあったものの、基本的には、“食、睡眠、運動などの生活習慣の乱れが、子どもの発育問題や非行問題に影響している”というメッセージ。その点では、内田先生や白川先生から学んだことと変わりがない。
ただし、あまり印象的ではなかった。それはなぜか?
それは、憂うべき現状を“恐怖”のメッセージだけでしか伝えていないからではないだろうか。
“世界一性早熟”とか”未成年中絶率ワースト2”などと聞くと、「大変なことが起こっとるんやな〜。なんとかせないかんな〜。」くらいの気持ちは沸き起こるかもしれない。しかし、おそらくその気持ちに持続性は無く、行動に結びつかないだろう。恐怖によって掻き立てられる人のモチベーションとはそんなものだ。
真剣に人を動かそうと思うなら“感動”が欲しい。感動は一歩を踏み出す勇気をくれる。内田先生の話のように……。「ここ」のように……。
- 作者: 内田美智子,佐藤剛史
- 出版社/メーカー: 西日本新聞社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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感動は行動の良質エネルギーである。
今回の講話の中で、「そんな問題を抱えていた小学校がある取り組みをおこなった結果、その問題が劇的に改善されたんです。」というようなことを講師が言われた。
「その、劇的な改善に繋がったある取り組みの感動のストーリーを聞かせて!」
そう思ったのは、私だけでなかったかもしれない。