どう伝えるか _ My Life

mich_katz2008-02-28

ワンショット 〜 半歩先宣言。あなたはいくつ実行できますか?(福岡県学童保育研究集会にて)


2月の福岡県学童保育研究集会。


「参加者の行動を如何に変えるか?」


それが私の今回の中心課題だった。参加者の行動を変えようとしても、なかなか結果に結びついていないという焦燥感が私にはあった。毎年、同じような企画を繰り返しているだけで、実は、会全体がほとんど進化していないのではないだろうか、と感じていた。


そこで、行動のエネルギー源とも言える“感動”を大人たちへ与えるために、午前も午後も内田先生をフィーチャーした。「若者ががこれだけ頑張っているのだから私も……」という刺激による“行動スイッチ”を入れるために、普段はほとんど交流することがないであろう大学生をフィーチャーした。「何を伝えるか」だけでなく「どう伝えるか」にもこだわった。すなわち、伝えるべき内容を各自がスムーズに消化吸収できるよう、参加者全員に「考えてもらう」「訊いてもらう」「語ってもらう」「読んでもらう」「書いてもらう」ことができる、参加型の分科会を実践した。


「比良松さんが配ってくれた“半歩先カード”、ちゃんと財布に入れてます。」
「早速、味噌汁作りを子どもと実践し始めたという保護者がいました。」


後日、そういう声を聞くことができた。すぐに行動に移してくれたのだ。嬉しかった。


しかし、参加できなかった人からこんな声も聞いた。


「参加された皆さんが、口々に、感動したとかよかったとか言うのですが、どんなところが感動したか、どんなふうによかったかがほとんど伝わってこないんです。」


私は確かにそうだと思った。素晴らしい映画を一緒に見た人とその良さを共有できても、見ていない人にはその良さがなかなか伝わらないのと似ているかもしれない。


「とても良かったので、今度はうちにも内田先生をお呼びして………」なんてことをよく聞く。もちろんそれも良い。でも、内田先生のお話からだけではなく、先生のお話に共感した人たちそれぞれが、自分たちの身近なところで感動の物語を紡いでいって欲しいし、見つけて欲しい。その物語を身近な人と分かち合ってもらいたい。そうすれば少しずつ地域や社会が変わっていく。


そう言えば、こんな話があった。

いとエコプロジェクトの実行委員会。
この実行委員会の素晴らしいところは
1. 2市2町という行政の垣根を越え、糸島というキーワードで人が集まっていること。
2. 行政、大学、市民という立場を超え、環境というキーワードで人が集まっていること。
3. 新しいアイデアが次々と生まれること。
4. そのアイデアは各自が必ず実行に移されていくこと。
5. なにより想いを同じくする人々の集まりだから、楽しい。

会議の中で、こんな話になった。
「佐藤さんが一人で、糸島中を講演に回ったって、広がらない」
「いつか回らなくなる」
「糸島の環境やプロジェクトの趣旨をちゃんと伝えることができるような宣教師を養成すべきではないか」
「私たちも、まだまだ勉強すべき。知りたいことがたくさんある」

ということで、こうしたワークショップ、勉強会を実施する事になった。
http://d.hatena.ne.jp/kab-log/20080110


「宣教師育成」 イイ言葉だ。


3月13日。大野城市社会福祉協議会で4市2町(大野城市春日市筑紫野市大宰府市、宇美町那珂川町)の学童保育指導員研修の講師。内田先生との2回目のコラボ。


「子育てのための宣教師育成 〜 どう伝えるか?」


私はそれでいきましょう。


次は……「チョコより“ここ”〜バレンタインホワイトデーの贈り物」


ここ―食卓から始まる生教育

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