日衝撃の出会い _ Impressive Encounter

昨日,久しぶりに街中の本屋へ.本屋はとても楽しいところです.いろいろな本を眺めているといろいろなイマジネーションを掻き立てられます.1日中居ても飽きません.
そこで,私にとって大変衝撃的な出来事がありました.
里山」関連の書籍コーナーでなにげなく手に取った写真集の背表紙を見た瞬間,何か直感的なものを感じました.幸い中身も閲覧できたので,しばらくその写真集を眺めてみました.ページをめくればめくるほど私はとても興奮しました.
世の中には顔が良く似た人が自分以外に二人はいるというのを聞いたことがありますが,世の中には自分と良く似た感性を持つ人がいることを強く感じた瞬間でした.その写真集を購入し「この写真,僕の撮る写真と似てない?」と自宅で妻に見せました.妻も納得.
今まで様々な写真を見てきましたが,これほど気に入ったものはかつてありません.そんな出会いができたことは幸せでした.しかし複雑な気持ちでもあります.私にとって写真は,自然やそこに棲む生き物に対する自分の感性を表現する重要な手段となりつつありますが,同じような写真を撮る人が居て,しかもその人の作品が世間に注目されているとなると,私の写真にはオリジナリティがすでにないのかもしれません.これは,どんなに重要な研究成果を出しても,同じような成果が先に世間に公表されていれば,自分の研究成果の価値がずっと低くなることと似ています.
私は,新キャンパスの里山の自然と生き物の関わりを題材とする写真集を作りたいと考えています.身近な里山にあるすばらしいものをもっと多くの人に知ってもらうためです.今回出会った写真集は,その作品作りに非常に参考になると思います.が,私自身の表現力のオリジナリティをいっそう深めるために,出会った写真集はしばらくの間どこかにしまっておこうと思います.そして自分の作品が出来上がった時に,それぞれの作品を改めて眺めてみたいと思います.