決意

40歳になった.節目の日なので久しぶりにblogを書いてみる気になった.前回から12日も経っている.先週をピークにとても忙しい日々が続く.7月のスケジュール表で空欄の日が6日しかない.1日の大半は研究以外の仕事に費やされている.10年前に比べると研究に裂く時間は格段に少なくなった.
今日,研究室の文献ゼミに参加しながらふと思った.自分の興味ある研究分野の文献をとことん読みふける時間が確保できている大学院生を前にして,この先,自分が関わる研究分野の第一線の研究者でいられるのだろうかと.彼らに比べれば私の方が,おそらく文献を読む時間は圧倒的に少ない.研究データを取るための調査や実験の時間も格段に少なくなった.
英語で書かれている文献から論文の主旨を短時間に把握する能力は私にはあると思う.短時間に意義あるデータを集中して取る能力も自分にある程度備わっていると思う.コンスタントに論文も書いているし,研究費も稼いでいる.だから研究者としてやっていけるのだと思う.しかし,研究者ならその程度の能力は経験と努力を積むと共に身に付いてくる.その能力に甘んじていては,いつかきっと若い研究者から追い抜かれ,第一線で活躍できない研究者になるかもしれない.そんな研究者は誰からみても魅力がない.
もともと研究者になりたと思ってたどり着いた今の仕事.いくつになっても,どんなに忙しくても,初心を忘れずにいっそう努力し,研究者として成長していきたい.10年後にこれだけ意味のある研究をやり遂げましたと言いたい.