カエル対面自己記録更新

星野村の棚田で植物調査を行った．春の調査に続く第２回目で，今回は夏に見られる水田雑草など，前回観察できなかった種をピックアップした．前回からの累積で300種を超える勢いだ．この成果は，３人の優秀な学生スタッフの力に拠るところが非常に大きい．専門家による同定が必要だが，近年の水田では稀なシャジクモらしき雑草を見つけたことは今回のトピックかもしれない．
カエルを中心とした両生類，は虫類調査も合わせて行っている．こちらでは自己新記録が誕生．環境創造舎のしゃちょうとあきえさんが星野の水田でみたという，シュレーゲルアオガエルに棚田横の杉林と雑木林で３度もご対面．琉球列島では近縁種を何度か見ているが，本土のアオガエルに出会うのは初めてだった．念願のご対面の感想は・・・

かっ，かわいい！！
子供なのかもともと小型なのかよく分からないが，ニホンアマガエルほどの大きさだ．逃げようとする被写体を拘束しつつ２０〜３０枚の写真を撮影した．
また，宿泊した宿では，夜，カジカガエルの鳴き声を聞いた．宿のすぐ横を流れる川に生息しているようだ．出会うことは出来なかったが，星野での次の目標ができたことに満足．
そして最終日，余った時間で出向いた福岡最高峰釈迦岳の登山道ではヤマアカガエルと４度ご対面．もちろん初めて．いずれも渓流付近だった．近縁種ニホンアカガエルとの違いと言われる目の横の黒い模様を縁取る側線の曲がり方をしっかり確認した．体色はニホンアカガエルほど赤くなく，杉林の杉の落ち葉の色と良く似ていた．
日本に生息するすべてのカエルに出会うことが私の人生の目標のひとつ．この３日間で初対面２種は大きな成果だった．