手を出すなら最後までやる

mich_katz2005-08-20

次女はカエルが大好きだ.
お盆を鹿児島で過ごした時のこと.家族でぶどう狩りをしたブドウ園は水田の中にあったので,ブドウ棚の下にはヌマガエルがたくさんいた.次女はブドウを取ることよりもヌマガエルを取ることの方に夢中だった.挙げ句の果ては捕まえたカエルを福岡まで持ち帰ると言い張る始末だ.鹿児島のカエルは鹿児島にお家があるから,福岡には連れて行けない,と泣いて駄々をこねる次女に言い聞かせた.

家では2ヶ月間くらい新キャンパスで捕獲したニホンアカガエルを飼っていた.カエルは生き餌しか食べてくれないので,餌をカエルに与えるのは骨が折れる.金魚やカブトムシの様に楽ではない.私が不在の時は妻が餌を与えるなど家族総動員で頑張ったが,なかなか大きくなってくれないカエルを見てそろそろ飼育の限界を感じ始めていた.
本日,環境創造舎のイベントで久しぶりに新キャンパス周辺へ行く機会を利用して,カエルを新キャンパスへ帰すことにした.
次女には,このままだとカエルが死んでしまうのでお家に帰してあげよう,と説得した.最近始めた昆虫採集やカブトムシやクワガタの飼育で「生き物好奇心」が満たされている次女は比較的スムーズに納得してくれた.
イベント終了後,新キャンパスの生物多様性保全ゾーンへ行き,無事カエルを故郷へ帰すことが出きた.

生き物の面倒を見るには責任感が重要だ.飼う前にはその生き物と最後まで付き合うことができるかどうかを考えなくてはいけないし,一旦飼ったら出来るだけ長生きできるように努力しなくてはいけない.そして,もし飼い続けることができなくなったら元居た所等,しかるべき場所へ戻してやる.
ワニガメミシシッピアカミミガメなど捨てられたペットが野外で見つかるといった近頃のニュースは,こうした責任感のない人が結構多いことを暗示している.

「手を出すなら最後までやる!」

映画「千と千尋の神隠し」で主人公せんがかまじいからそう言われた.この「最後までしっかり」の責任感はしっかりと子供のうちから教えてやりたい.