みちのく植物紀行:3日目

標高1870mの朝日岳山頂を往復するには普通10時間程度要する。朝7時少し前に入山した。
登山口の鉱泉をすり抜けブナの大木が生える山腹を30分ほど登れば、後は山頂までだらだらと続く尾根沿いの坂道だった。途中写真を撮りながら登ったが山頂へは4時間半でたどり着いた。これも屋久島の険しい山道で鍛えたおかげだろう。
山頂付近の風衝帯はハイマツとササに混じって、福島、新潟、山形県の一部にしか分布しないヒメサユリがみられた。もちろん自己新。
山頂付近は主として夏に咲く高山植物のお花畑が広がっているが、カエデなど周辺の落葉樹の紅葉が始まっており、さすがにこの時期はほとんど花が見られなかった。
それでも晴れわたった朝日連峰の美しい景色やお花畑でみつけた、自己初発見のクルマユリなど、非常に満足のいく内容だった。
下山後は、登山口の鉱泉に浸かり疲れた体を癒した。