人の気持ちを裏切らないこと

「車なんて所詮クツ」と言われたkab-logkooiさんのお父様の意見には,もっともだと同意する.私の場合,洗車なんて定期点検や車検でディーラーに持って行く時にお店の人にしてもらうくらいで,自分ですることなんてほとんどない.私にとっても車は単なる足である.
kab-logkooiさんの車に対するいたずらや嫌がらせのような出来事は今の「世の中」では日常茶飯事なのだろう.地域内のコミュニケーションがとれてなさそうな「荒れた」所ほど起りやすいかもしれない.「外に干しておいた「くつ」に泥を塗られてしまったけど,そんなことが起ってもしかたないかもしれないかもね.それが誰にされたのかを突き止める労力を考えたら割が合わないよね.」と私も割り切ることはできるような気がする.
しかし今回の場合,私にとって一番残念だったことは,車に傷がついたことではなく,その事件が職場内で起ったことである(車に付いた傷は大したものではない).九大には世の中で尊敬される先生や職員,これからきっと尊敬される人物になるであろう学生がたくさんいる.だから私としては,学内の人が皆,自らのミスに対する良心の呵責を持ち合わせた人ばかりだと信じたいのであるが,今回はその私の気持ちが裏切られてしまって悲しいという心境なのである.
こういう出来事があると,今後,大学教員として教えることは単に学問的なことだけではすまされないのかなと思う.人の気持ちを裏切らない人を育てるために.(もちろん,「絶対」学内の人の仕業とは言えないので,あくまでもそうだったらと仮定しての話として読んで欲しい.)