ブログの裏話

一枚の写真には見る人が想像する以上のものがあるはず.
今月から毎日このブログに写真を載せるようになり,以前よりもずっとそう思えるようになった.


例えば今日の写真.
研究室で使用している超低温フリーザーの最大能力はマイナス80度.それを知らない人にとってそんなことどうでも良いのだが,たまたまうまくとれた写真がマイナス78を表示していると,「超低温ならマイナス80だろう」と突っ込まれないかな?なんて気にしたりする.さっきまでマイナス80だったのに,その時はカメラの設定をあれこれ操作していたので,撮影のタイミングを逸してしまった.また80まで下がるのをじっとまっているほど時間の余裕もない.あっ,こっちのフリーザーは77度.7が並んでなんとなくラッキーで記事にできそうだけど,撮った写真は自分のセンスにピンとこなかったのでボツ・・・
なんて,たった一枚の写真を撮影したり選んだりするのにあれこれ作業したり考えてたりしている.


そんなことを毎日繰り返しやっていると,私と同じように毎日写真を掲載している人も同じような苦労がたくさんあるんだろうなあ・・・なんて考えるようになった.他人のサイトを見ながら,今日の写真,この人らしくないけどどうしたのかしら,あれこれ悩んだ末これに落ち着いたのかな,それとも,仕事か何か別の用事で忙しかったのかな,など自分の身に置き換えて考えたりする.写真だけでなく,記事だって同じことだ.そんなことを少しでも感じ取れたら必ずランキングマークをクリックして応援するようにしている.


これまでになかった体験,努力,苦労が,従来の自分の枠を超え,自分の意識を変え,他人の気持ちを察することにとって如何に重要かを学ぶことができた.そして,また明日もがんばってみようという気持ちになれる.私がブログをやって良かったと思うことの一つである.