Campus Plants _ Enkianthus perulatus
ドウダンツツジ / 灯台躑躅
Ericaceae / ツツジ科
decorated by massun
本州静岡,愛知,紀伊半島〜高知県,鹿児島県に分布.
山地の岩場にみられます.
属名Enkianthusは,
ギリシャ語で孕む「enkyos」,花「anthus」を意味し,
スズランのように下向きに咲く小さな釣り鐘状の花の形に由来するそうです.
牧野植物図鑑によれば,
和名のドウダンはトウダイが転訛したもの
このトウダイとは「灯台」.
海岸に立っているのではなく昔の人が使用した室内照明器具のことです.
灯台にも高灯台,切灯台などいくつかの種類がありますが,
この場合,
三本の木の棒を交叉して結び合わせ,上端の三叉状の台架に灯明皿を置く
「結び灯台」に似ていることに因むそうです.
結び灯台は
http://agree-edo.seesaa.net/article/3762095.html
でみることができます.
花は春.
たくさんの小さな花が咲く様子を美しい星空に例え,
「満天星躑躅」という別名も付けられています.
秋は紅葉を楽しめます.
そして冬の枝も写真のように美しく
鑑賞価値があります.
単なる庭園木としてだけでなく,
垣根としてもしばしば使われます.
今回みつけたのは農学部2号館の西側.
やはり垣根状に定植されていました.
垣根として使うと,
暑い時期には葉を茂らせて日を遮り,
寒いときには程よく陽を通しつつ目隠しになる
というダブルメリットがあるそうです.
ドウダンツツジは
年中見てよし,使ってよしの優れものです.
by massun & mich.katz