Campus Plants _ Aloe arborescens
キダチアロエ / 木立蘆薈
Aloaceae / アロエ科
photo by mich.katz
アロエは私たち日本人にとって身近な植物です.
よく鉢植えや庭植えにされており,
蚊に刺されたり,火傷をしたりすると,
母がアロエの汁を付けてくれました.
もののごころがついたころには
この植物の存在を私は認知していたと思います.
健康食として皮を剥いて食べる人もいるようですが,
生のアロエはとても苦いので私はちょっと遠慮したいです.
アロエの語源は苦いを意味するアラビア語「Alloeh」にあるそうです.
最近はアロエを食べやすくしたアロエヨーグルトなどありますが,
我が家の子供たちは大好きです.
某テレビ番組*1で
「医者要らず」と言われるアロエの薬効を試してみたところ,
虫刺されによるかゆみを抑える効果を認めていますし,
さらには,悪酔い防止や肌荒れ効果も確認しているようです.
アロインと言う薬効成分が主として葉皮に含まれることが分かっています.
昔はユリ科に分類されていましたが,
現在は独立した科として認められいるようです.
私がひいきにしているchiicoさんの写真
(http://necochi.com/photo/archives/000324.html)を見てください.
花の細部をみつめるとユリの仲間だと言いたくなるのがよくわかります.
アロエ属はアフリカ大陸と周辺の島々の乾燥した場所に広く分布しており,
キダチアロエは南アフリカ原産です.
南アフリカ南部の大都市ケープタウンの市街地に
テーブルマウンテンという
標高1000mくらいで頂上がフラットな台地状の山があります.
そこに登ったとき(なぜって? そこに山があったからです ^_^;),
野生のキダチアロエに会うことができました.
花は咲いていませんでしたが,
こんなところから遠路はるばる日本へやってきたのかと
とても感慨深いものがありました.
ところでアロエの花に蜜を吸いに来る動物は何かご存知ですか?
実は 鳥です.
南アフリカにはプロテアやゴクラクチョウカなど
鳥に依存して果実や種子を実らせる植物がたくさんあります.
アロエもそのひとつです.
一般に鳥は赤い色がよく見えると言います.
アロエの仲間がほとんど赤〜オレンジの鮮やかな花を咲かせるのは,
鳥たちへ餌の在処を教えるための看板というわけです.
赤提灯につられるのは人間様だけではないとういうことですね.
by mich.katz