Red & White _ A University's Scene
紅白 そろって
こりゃ 縁起がいい
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研究室の職員が先日のマンリョウ(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20060225)に続いて,シロミマンリョウを持ってきてくださいました.また昨日は,大学の演習林でキノミセンリョウも見つけました.
マンリョウやセンリョウの白い実や黄色い実は,赤色の色素を作る遺伝子が機能しなくなった突然変異個体と考えられます.
赤い実は鳥に見つかりやすく,種子散布を手伝ってもらうための植物側のしたたかな戦略と考えられています.それに比べると白い実は鳥に見つかりにくく,自然条件下では適応的でないかもしれません.
また,2/20,21に紹介したマサキ(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20060220/1140477283 http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20060221/1140592013)の斑入り突然変異も,その程度によっては,もとの個体よりも光合成能力(栄養生産能力)が劣るのため,自然条件下では生き残りにくかもしれません.
こうした自然では生き残りにくいと考えられる突然変異を選りすぐり,その鑑賞価値を愛でることは人間ならではのなせる技.園芸の醍醐味です.
赤白のセンリョウ,マンリョウとモッコクを一度に飾れば,「千両,万両,持ち込んで,紅白そろえば縁起よし」となり,これ以上の縁起かつぎは他にないでしょう.