Trigonotis peduncularis _ Campus Plants

キュウリグサ / 胡瓜草


Braginaceae / ムラサキ科
decorated by gucci & mae, photo by mich.katz



とても小さな花です.花の直径はなんと約2mm
春になると,道端や庭などで花を咲かせているのが観察されます.


日本全土に分布しているので,きっとみなさんも一度は目にしているはず.
でも,その小ささ故に,花を咲かせていても,それほど目立ちません.
道端で咲いていても,他の春の花に負けてしまって,ついつい見逃してしまいそう.
そんな,小さな 春の花です.


花の色は,奇麗なブルー.
同じムラサキ科の植物にワスレナグサという花がありますが,サイズは違えども,花の色・形はそっくりです.
(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/wasurenagusa.html)


園芸用に栽培されるワスレナグサと,野草として生えてくるキュウリグサ
それぞれの由来を調べると,とても対照的でした.


ワスレナグサという名前は,ある伝説に由来します.
『昔,ドナウ川の岸辺に咲いていたワスレナグサを,恋人のために摘もうとした男の人が川に落ちてしまい,急流にのまれてしまった.その男の人は,摘んだ花を恋人に投げ,「私を忘れないで」と叫びながら,川にのまれていったという.』
せつない話ですね.そんな由来をもつとは,ワスレナグサとは なんともロマンチックな花.


一方,キュウリグサですが・・・,その由来はこうです.
『葉をもむとキュウリのにおいがすることによる.』
うーん,ロマンのかけらも感じられません.


似たような花をつける植物なのに,花の大きさが違うと,扱いがこんなに違うとは,やはり,「大は小をかねる」ということでしょうか!?


ところで,3月も半ばにさしかかり,少しずつ暖かくなってきていますね.
それを感じているのか,私たち『1日1植物のスタッフ』が通っている大学の周りでも,春の植物が少しずつ姿を見せはじめています.
そんな春の植物を,これからも,1日1つずつ紹介していきます.
引き続き,応援よろしくお願いします!


by gucci, mae & snow

●キュウリのにおいがしても,食べられないなら,意味がないじゃない! (ランキングへ)
●私だったら,ワスレナグサを片手に,川に落ちたりしませんよ! (ランキングへ)