Syringa sp. _ Campus Plants

ライラック/


Oleaceae / モクセイ科
decorated by sono, photo by mich.katz


あま〜い香りのする花 ライラックです.


花の香りが香水の原料ともなるこの植物は,本来,冷涼な気候を好み,暖地には向かないと言われていますが,九大構内にある一本のライラックは毎年花を咲かせます.


英名lilac.ヨーロッパの南東部が故郷の貴賓あふれる花は,フランス語名で「lilas リラ」と言い,リラの花,リラ咲く,リラ匂う,リラ冷え,など,春を印象づける植物として多くの文学に登場するようです.


5月下旬.札幌市ではライラック祭り(http://www.sweb.co.jp/kanko/lilac/)というお祭りが毎年行われています.これは,明治22年北星学園の前身であるスミス女学校の創始者スミス女史が,故郷のアメリカから携えてきたライラック(北大附属植物園に現存)が,日本におけるライラック栽培の普及のきっかけであるという出来事を記念した,47年の歴史を持つお祭りです.この時期,札幌大通り公園に植栽された約400本のライラックが一斉に開花し,札幌市民は春の訪れを感じるのだとか.


さて,ライラックの花をよく見てください.筒状の花の花弁は普通4枚に分かれています.ところが,ときおり5枚に分かれているのもあるそうで,それは「ラッキー・ライラック」と呼ばれているようです.それを見つけた人が黙ってその花を飲み込むと,恋人が永遠に心変わりしないと言います.


えっ? 写真の左下の方に5枚のがある??


あ〜もう! 黙ってなきゃだめじゃないですか!!


甘い香りが漂う花.花言葉は「初恋」とか「愛の芽生え」.
恋愛運を向上したい人には欠かせない花かもしれません.


by sono & mich.katz

●ためになったと思うひとは,どうぞ「一日一植物」に「一日一クリック」(ランキングへ)