Galium spurium var. echinospermon _ Campus Plants

ヤエムグラ / 八重葎


Rubiaceae / アカネ科
presented by gucci & mae , photo by mich.katz


今日は「くっつき」大好きな植物を紹介します。


このヤエムグラという植物、人里近くのやぶや荒地に、ごく普通に生える一年または二年草です。葉は6〜8枚が輪生しており、以前紹介したトウダイグサhttp://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20060410/1144623967#seemore)と同様に、上から見ることで幾何学的な美しさを感じることができます。


この植物を外で見かけたら(ちょっと探すとすぐに見つかるはず)、ぜひその茎や葉を触ってみてください。

目にはなかなか見えにくい、微小な棘が無数に生えており、ざらざらとした感触がなかなか気持ちいいものです。

隣の人がセーターなどを着ている場合はくっつけてみるのも良いでしょう。私もさきほど、こそっと友人の背中にくっつけておきました。
いたずら心をくすぐらせる植物ですね。


この微小な棘は、ヤエムグラが群生する際に非常に役に立ちます。

ヤエムグラのように、大きいものでは1m近くにもなるような草本植物にとって、まっすぐ立ち上がるということは至難の業。
そこでヤエムグラは、お互いの体を絡み合わせて立ち上がり、風で倒されないようにみんなで支えあっているのですね。


お互いの棘を頼りにくっついて立ち上がっている様子、なかなかけなげでかわいらしいと思いませんか。


「最近おまえのとげちょっと鋭すぎて痛いんだよ」
「おまえの方こそ、とげが少なくて頼りないんだよ」
そんな会話が聴こえてきそうですね。


by momi