Ribes rubrum _ in Germany
レッドカーラント(フサスグリ) / 房酸塊
Saxifragaceae / ユキノシタ科
photo by mich.katz
マーケットでみつけた謎の果実の正体判明.
フサスグリというユキノシタ科の果実でした.
西ヨーロッパ原産で冷涼な気候を好む果樹だそうです.日本では明治に導入されたそうですが,普及には至らず,現在では東北地方のような冷涼な地域でしか栽培がみられないとか.どうりで馴染みがない訳です.
ブルーベリーと並べて売られていたので「きっと同じような味だろう」と思い,買って食べたのですが,飛び上がってしまうほどの酸っぱさ! もったいないけれど,全部食べきれずに捨ててしまいました.帰国後に,フサスグリの仲間では酸味が強い方で,生食よりも果実酒向きであると分かりましたが,後の祭りです(トホホ……).
そんなこんなで,日本人には縁がない果実かと思っていたら,近縁種のクロスグリ(R. nigrum)は,居酒屋さんでお馴染みの「カシス(フランスやイギリスで製造されるリキュール酒)」の原料なのです*1.
意外なところで身近な食のルーツを発見!