学童版お弁当の日


「食は心の余裕をつくる大切な時間.誰かのために作るのも楽しい.私たちもやろうよ!」


私の研究室に所属するIJさんのそんな一言で始まった九大生のお弁当の日


その取り組みに参加しながら,お弁当を自分で作ることの「すごさ」を私は知った.その「すごさ」を,娘が通う学童保育(小学生の保育所)に携わる指導員(先生)や保護者に伝え,共有したいと思った.


今日,そのお弁当の日が始まる.

どろんこ・にこにこ通信号外
5月28日(月)「お弁当の日」はじめます!
河東小学童保育 保護者会会長・副会長・指導員

  • 「おべんとうの日」ってなあに?

 香川県の小さな小学校で始まった食育の実践的取り組みです。1年にたった5回の家庭でのお弁当作りを通して、小学生たちは、食事をつくる技術だけでなく、栄養バランスの大切さ、給食のすばらしさ、家族や地域の人の有り難さ、農業の大切さなど、様々なことを学んでいきました。その様子が、校長先生の手記やマスコミを通じて世間に紹介され、お弁当の日は全国的な取り組みへと発展しつつあります。
 一方、学童保育の中では、カレーライス、クッキー、ホットケーキ、ゼリー、桜餅、……等々、これまでに様々な食事・おやつ作りがおこなわれてきました。それは、こうした調理実習が、遊びと同じように、 子どもの生活力を高め、自立を促す重要な役割を持つと考えられてきたからです。しかし、近年の保育所児童数の急激な増加により、指導員数や調理設備がもともと十分でない保育所では、以前のような調理実習を実施することが大変難しくなっており、一部の実習を断念せざるを得ない状況です。
 「30年以上の努力で築かれた学童保育の大切なものをひとつでも失いたくない!」「保育所での食事作りをなんとか存続できないだろうか?」こうした想いを抱く保護者と指導員で話し合った結果、「お弁当の日」を河東小学童保育で試行することにしました。

  • どんなふうに実施するの?

 子どもたちは、それぞれの家庭で、献立から調理まで‘ひとり’で弁当作りに挑戦します。保育所に通う全児童を対象とし、長期学校休日(夏・冬・春休み)や学校行事の振替休日など、お弁当持参が必要な日に、年5〜6回実施します。保護者は下記の‘きまり’を守りながら、いつもよりちょっと早起きするなど、子どもたちが助けを必要とするときにはサポートしてやってください。


 きまり:家庭で子どもだけでつくる


 保護者会では、お弁当づくりを通してこども達が成長していく様子を記録し、定例保護者会などで紹介しつつ、この活動を盛り上げていきます。小学校や保育園、大学でのお弁当の日の取り組みはあるそうですが、学童保育所での取り組みはまだ無いようです。 ひょっとすると‘学童保育お弁当の日’の第1号かもしれません。

  • こどもだけにまかせて大丈夫?

 お弁当の日の取り組みに対して必ずと言ってよいほど保護者から出てくる懸念の声だそうです。しかしながら、お弁当の日を経験した子どもや大人たちには、そんな懸念を吹き飛ばすほど目覚ましい心の成長がみられます(写真の間にある感想文;竹下和男著「“お弁当の日”がやってきた」より)。私たちも子どもたちを信じて見守りましょう。
 もちろん、最初は無理をせずに「おにぎりだけを作る」など簡単なテーマから始めますし、前もって指導員が子どもたちにアドバイスや基本的な技術指導をおこなってサポートします。 保護者は家庭で子どもたちのために少しだけ協力してやってください。 指導員と保護者が協力して取り組むお弁当の日は、学童保育の原点「協同の子育て」の実践とも言えます。


お弁当の日に関わった子どもたちがどう変わっていくのか.楽しみだ.

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【今日までの生き方】
5/25 研究室セミナー/研究室事務/河東小学童保育保護者会(役員会&キャンプ実行委員会)
5/26 実験圃場整備
5/27 河東小運動会/宗像市学童保育連合会総会