Rhododendron kiusianum _ Campus Plants

ヤマキリシマ / 深山霧島


Ericaceae / ツツジ
photo by mich.katz


アザレア(ツツジ)を研究されているベルギー人とイタリア人が28日から九州に来訪されている.


初日は,我が大学で研究交流セミナーを催し,2日目からツツジ生産現場や九州に分布する野生ツツジの見学に.今日は,熊本から霧島へ移動し,ミヤマキリシマ群落を見た.


幸いなことに,ちょうど満開で天気も大変良かった.’You are lucky!' との筑波大H田先生の言葉に海外研究者も満足気な様子.特に,高千穂峰の裾野のカルデラをまるでピンクのカーペットを敷いたように取り囲むミヤマキリシマ群落は,日本人の私でさえ思わずため息がでるほど素晴らしかった.こんな機会を作ってくれた客人に感謝したい.


写真の奥に見える火口部は人も死ぬような硫黄ガスが噴出する場所だ.植生も乏しい.そんな環境にミヤマキリシマは育っている.その姿を見れば,ミヤマキリシマから育成されたと言われる久留米ツツジ排気ガス降り掛かる都会の道路際でも平気で育つのも頷ける.


麓のパーキングエリアからこの場所まで標高差200mくらいの往復登山だったが,火山礫がごろごろ転がっている急斜面が続く道は足元がすくわれやすい.海外研究者の3人は大変苦労しながら昇り降りしていた.それでも,コガクウツギ,セッコクマムシグサ,キリシマテンナンショウなど,ミヤマキリシマ以外の野生の花も楽しんで頂けたようだ.


心地よい疲労をお土産に,霧島温泉で疲れを癒す.夕食は居酒屋で.会話がはずんだ.


'What is the best today ?' の問いに,
'Volcano !' と三人とも即答.


火山の国日本での登山は,外国人にとってかなりimpressiveだったようだ.

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