ソーメン流し考1
“伊都ソーメン” みんなで竹を切ってソーメン流そ〜♪
先週の少人数ゼミでそんな企画が提案された.
先週の少人数ゼミ授業は「参加したくなるような何かを企画する」というテーマで二人の先輩学生がワークショップを実施.“伊都ソーメン”の他に,“唐津へ行こう”,“福岡の屋台を食べ歩こう”,“鬼ごっこ in 六本松”,“前代未聞(BBQ+花火+きもだめし)という企画が提案された.出来あがった手づくりの案内チラシを見て,私が一番参加したいと思ったのは,“伊都ソーメン”だった.
夏の風物“ソーメン流し” .多くの日本人が体験したことがあるのではないだろうか.大人にも子どにもなぜかウケる.なぜか盛り上がる.
私の場合,ソーメン流しと言えば,中学生のサマーキャンプでの出来事が忘れられない.
ソーメンを献立にした私の班は,川の近くで半割れ竹(おそらく以前にソーメン流しで使ったものだったのだろう)を見つけ,ソーメン流しを決行.流水はキャンプ場のそばを流れる川の水だ.
竹を岩と岩の間に渡し,湯がいたソーメンを投入する.
流れが速すぎてあっという間にソーメンが回収用のざるに落ちていく.箸に引っかかるソーメンも少ない.この時,私たちはソーメン流しで流速が大切であることを悟った.しかし,おまつり気分に浮かれ,回収すればまた食べられると安心していた私たちは,そのまま続行した.
Aくんが,何度か“リサイクル”し,ざるに回収したソーメンを持って,投入口の岩に登ろうとした時,その悲劇は起こった.
ツルッ!
「あっ!!(全員)」
濡れた岩の表面で足を滑らせたA君は川の中に転倒.固唾を飲んで見守る私たち.その直後,私たちの眼差しは,ほとんど空になったざるに,むなしく注がれていた.
「ソ〜メン カム・バ〜ック!(”シェ〜ン カム・バ〜ック”の感じで”)」
ある夏の想い出である.(“ソーメン流し考2”へつづく)
追記:私が伊都キャンパスでソーメン流しを企画するなら「揖保の伊都・ソ〜メン流し」(チャン・チャン).