三丁目の夕日と弁当の日 _ My Life

久しぶりに休日に家族で過ごす時間がとれた。というよりも、意識的にそうした。そうでもしなければ、別の予定が入ってしまう可能性が高いから。


その家族の時間を映画鑑賞にあてた。


選んだ映画は“Always続・三丁目の夕日”(http://www.always3.jp/)。大人ふたりと長女は是非見たいと合意。次女は見たいとは言わなかった。しかし、映画の後にはどこかで食事をするはずだからついて行くと、いかにも子どもらしい理由で私たちの意見を呑んでくれた。


映画の終わり三分の一は、カミさんも私もずっと涙でボロボロ。終わったら目が真っ赤になっていた。


そんな感動的な物語の中にこんな印象的なシーンがあった。


自動車修理工を営む家族のもとへ、家庭の事情により預けられた小学生の女の子が登場する。比較的裕福な暮らしを父親とおくっていたが、その父親が事業に失敗し、しばらくの間、親戚に預けられることになったのだ。


それまでとはほど遠い庶民的な暮らしに、最初は、不満で反抗的だった女の子だったが、預けられた家の伯母さんが本当の母親のように接してくれる中で、家庭のぬくもりを知る。


そうして心の氷が溶け始めた頃、女の子は、周りの子どもたちが、洗濯や家事など、当たり前のようにこなしていることに気づいた。彼女は、台所で炊事をする伯母さんのとなりに立ち、皿洗いを手伝った。皿洗いを終えた彼女の手に、伯母さんがハンドクリームを塗ってくれた。


ゆっくりと流れる暮らしの時間とそこに紡ぎ出されるなにげない温かいやりとり。


“弁当の日”で取り戻したいものがそこに見えた。