韓国紀行3 _ Campus Life


5:30 起床
お腹の調子が悪い。外はおそらく零下。韓国に来て一番の冷え込みとなった。車のフロントガラスに霜が張り、K先生はそれをヘラで取り除く。池には氷が張っている。寒い。


8:00 朝食
ヘジャンククという牛の血の塊が入ったスープを食べた。二日酔いに効くと言われるが、お腹に効いてくれると良いのだが……。


8:30
ハカタユリを求めて島に点在する集落へ車で向かう。凍てつく寒さに加え、朝早いこともあって人がほとんど歩いていない。
1時間以上回ってようやく庭でコチジャンを作っている年配の女性に出会う。ハカタユリについて尋ねると「庭に植えているから勝手にどうぞ」と言うような感じで、私たちが球根を掘る間も自分の仕事に集中している。畑の土も頂き、お礼の園芸品種の球根を渡して去る。
場所を変えて少し離れた集落へ向かう。この集落は昨日も訪れた場所で、その際に出会った年配の男性から「明日なら対応できるから」と言われていたのだ。
電話をかけると「すぐ来なさい」とのこと。家に行くと裏庭に案内された。小さな花壇を掘るとハカタユリの球根が出てきた。
球根を掘り終わると、我々は家の中に案内された。リビングに通されコーヒーを頂くと、堰を切ったようにご主人が語り出した。ハングル語なので、私にはほとんど意味が分からないのだが、K先生に熱心に語り続ける。こんな時期に島外からの訪問客なんてありえないからなのだろう。後で知ったのだが、K先生が住む町の大学を卒業した長女のことや仕事である島の稲作の今日の状況などを語っていたらしい。
この家ではご主人だけでなく奥さんも大変世話好きだった。彼女は隣家の知人にもハカタユリを都合してくださったし、挙げ句の果ては、集落の集会所で開かれる昼食会にも是非寄っていくように我々に勧めるのだ。帰りの船の時間のこともあるので丁寧に断り、ご婦人と別れた。
一人当たり1万坪(3.3ha)〜2万坪(6.6ha)という広大な水田にはりつめた白い霜がまだ融けやらぬうちに私たちは島を出た。


13:30 昼食
韓国風みそ汁テンジャンチゲを頂くが、食欲が落ち気味。
車が渋滞するソウルを迂回し、K先生の住む春川へ向かう。


18:30 春川着


19:00 夕食
ホテルにチェックインし、K先生のご家族と夕食へ。韓国風しゃぶしゃぶのレストランへ行くが、最高に体調が悪く、本当に申し訳なかったが、ほとんど食べれなかった。
K先生の奥さんが、私に指が冷たくなっているはずだと言う。「胃腸の働きが弱っている証拠」なのだそうだ。本当に指先が冷たくなっていた。さすがチャングムの国だ。
そんなとき韓国人は指先に針を指して血を抜くのだそうだ。それで一発で良くなるとのこと。どうしようかなやんだが、血を見るのが得意でない私は薬でなんとかする方法を選んだ。ホテルへ帰る途中に薬局に寄り胃腸薬を手に入れる。
その後はもう………朝までトイレと寝室の往復を10回以上繰り返したのだった。