韓国紀行2 _ Campus Life


5:30 起床
韓国と日本には時差が無いので時差ぼけはないはずなのだが、身体がだるい。風邪をひいたらしい。


7:30 朝食
読書で暇をつぶす。


11:00
K先生がホテルに到着。
漢江(ハンガン)河口に位置する江華島(ガングヮドウ)へ向かう。去年、オニユリの採集で訪れた大きな島だ。外国の人はほとんど訪れない場所。


12:30
橋を渡って島へ入り、昼食をとるために、中心街で一休み。表通りをしばらく歩いて店を探すが、なかなか気に入った飲食店見つからない。地元の人に聞くと、路地裏に人気の定食屋があると言う。看板を頼りに狭い路地を歩くと、一見、民家と思えるようなふつうの家に行き当たる。引き戸を開けて中に入ると座敷に地元の人らしき年配の女性が何人も座っている。カボチャのスープとご飯に、10種類くらいの総菜を頂く。ここも外国の人はほとんど訪れない場所だろう。


14:00
昼食を終え島の端にある船着き場へ到着。江華島の沖にある喬桐島(キョドンドウ)に渡るためだ。


14:30
北朝鮮との国境に位置するこの島には、かつては、韓国人でさえ渡ることを許されなかった。今でも島の海岸部に張り巡らされた鉄条網が、そうした歴史を物語る。今は、入島の際に小さな紙に氏名や住所、身分などを書かされることを除けば、誰でもフェリーを使って自由に行き来できる。しかし、ここも外国の人はほとんど訪れることがない場所だろう。
K先生によれば、島内には広大な水田が整備され、稲作の大きな拠点になっているらしい。稲作で儲けた農民には、ソウル近郊に家を構えている人もいると言う。子どもたちの教育など、島内では得られないものを求めてそうするのだそうだ。
島全体の土壌は赤土。私たちが目指すハカタユリはその赤土でよく育つ。K先生は、この島にハカタユリを庭の一角で栽培する民家が多いことを前もって調べていたのだ。
古い民家が点在する集落を訪れては、出会う人にハカタユリの写真を見せ、「このユリを栽培していませんか?もし栽培しているようでしたら、研究用に少し分けて貰えませんか」と尋ねてまわる。ハカタユリの球根を分譲してくださった方には、予めK先生が用意しておいたユリの園芸品種の球根をお礼に渡す。
そんな“訪問販売(?)”を日暮れまで繰り返した結果、3件から球根を頂くことができた。


18:30
30分ほど探してようやく見つけた飲食店に入り、今日の成果をサムギョプサルという皮付き豚バラ肉と焼酎で祝った。


21:00
腹痛で目が覚める。お腹をくだして何度もトイレに駆け込む。悪いものを食べた覚えがない。どうやら胃腸にくる風邪のようだ。こんなところまで来て風邪をひく外国人もほとんどいないだろう。トホホ……