幸せの子育ての定理 _ My Life
<ワンショット 〜 ハイ、プードル!>
“共同の子育てとは?”という投げかけに対して多くの人と共有できる答えをずっと考えてきた。福岡県学童保育分科会“働きながらの子育て”でそういう話をしようと思ったので、時間をかけて考えた。そしてある程度のビジョンが見えてきた。
それを分かり易いキーワードでまとめると、三つの“K-DO”になる。すなわち……
“共同〜行動〜感動”
-共同
世の中に完璧な親や家族はいない。
だから子どもたちを健全に育てるためには、たくさんの人たちが関り合いながら、誰もが「子どものためになる」と共感できるものへ向かってまとまり、子どもたちと一緒に進んでいかなくてはならない。そう言う意味での“共同”だ。
最近知ったのだが、このような“複数の人間が心を合わせて何かに向かってまとまる状態”を”マスター・マインド”と言うそうだ。
-行動
どんなに良い考えを持っていても、それを行動に移さなければ何も実現しない。
ところが、多くの人はそれが難しいと思っているだろう。誰かと共同でやることとなれば、なおさらそう思う人が多いのではないだろうか。
行動や決断を難しくしているものとは何か? それは、“失敗”、“リスク”、“責任”といった、個人の身に降り掛かると困るもの。それらを恐れるから良い考えが行動に繋がらない。
例えば、“弁当の日”が子どもを育てるのに良い取り組みだと感じていても、食中毒や火傷の危険、家庭環境の顕在化やそれが子どもへ及ぼす心理的影響などを考えると、弁当の日を実行することをためらってしまうというのはよく聞く話である。
だが、失敗を恐れ、決断をせずに何もやらないというのが、実は、一番マイナスになっている。本当は、失敗や間違いを犯すことによって学ぶことの方が大きかったりする。世の中の成功は多くの失敗の上に成り立っていることが多いのだ。それに気付いて行動に移せた者たちだけが夢や成功を実現できている。竹下和男先生の、弁当の日を“やれない理由がやる理由”という名言にはそういう意味があるのだ。
-感動
どんなに良いと思うことでも、たくさんの人の心を動かさなければ、なかなか進んでいかない。
たくさんの人の心を動かすには感動という燃料が要る。感動は勇気を与え、失敗、リスク、責任などの行動にとってマイナスだと感じていた力をプラスに感じさせることができるだろう。そして大きなマスターマインドの形成を促進する。
共同〜行動〜感動が三位一体で影響を及ぼし合いながら大きくなる時、一人でできないことが実現する。共同の子育てで行き着くべきところはそういうところだ。
これを私は仮に“幸せの子育ての定理”と呼ぶ。(明日へつづく……と思ったけど考えが変わりました。)