懸賞 _ My Life

mich_katz2008-01-23

<ワンショット 〜 典型的な韓国農村の民家(韓国にて)>


漫画雑誌の懸賞。子どもの頃、よく応募したものだ。我が家の子どもたちも少女漫画雑誌を買うようになってから、よく応募しているようだ。


ちょうど一年前くらいにこんなことがあった。


ある賞品(確か任天堂のゲーム機だったと思う。我が家ではゲーム機を子どもに買い与えていないので、自らの“運”でそれをつかみたいという切実な願いなのだ。)を狙って、懸賞に応募しようとした当時小学4年の長女。ハガキに宛先と必要事項と希望の賞品を書くと、近所のポストに投函したいので連れて行って欲しいと言う。外出時に私の車に同乗し、無事投函を終えた。直後、雑誌に付属のハガキのようだったので、少し気になって私は思わず尋ねた。


私「切って貼ったの?」
長女「あっ………」
私「………(聞くべきでなかった……)」


しばらくの間、長女はかなりブルーだった。


先日、こんなこともあった。


ある賞品を狙って小学1年の次女が懸賞に応募すると言い、慣れない手つきで一生懸命ハガキに記入していた。しばらくすると、次女が泣きながら妻のもとへやって来た。


妻「どうしたんネ?」
次女「あのネ、お姉ちゃんがネ、同じ賞品に応募するって言うと。」
妻「どうしてそれが悲しいとネ?」
次女「だって、たった?人(たぶん数名程度)にしか当たらんのに、お姉ちゃんが出したら、自分が当たらんかもしれんやん。」
妻・私「………(内心苦笑)」


その後、妻は、おそらく千人以上はいると思われる全国の競争相手よりも、たった一人の身近な競争相手を気にする次女に対し、そういう心配はナンセンスであることを丁寧に説明したのであった。


大人が気にもしないような小さな世界。


子どもたちは、その世界の中で、彼らなりに悩み、戦いながら一生懸命に生きてるのだ。