ペットボトルの手品 _ My Life
「ペットボトル入りの清涼飲料。どれくらいの砂糖が含まれていますか?」
食育のお話でよく出てくる質問。(答えはコチラhttp://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_117.shtmlから。)
こんな量の砂糖をそのまま食べるのは難しいけど、ジュースにすると飲める。
まるで手品。
それでは別の手品を。
「リサイクルをしていない15年前、日本人は12本のペットボトルを使っていました。では、その11年後、ペットボトルをリサイクルするようになってからは、何本使って、何本リサイクルしているでしょう?」
答えはこの本に。
環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)
- 作者: 武田邦彦
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2007/02
- メディア: ペーパーバック
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51本を使っている。うち、27本を捨て、24本を分別回収するも、リサイクルするのはたったの3本だけ。実際のデータでは、「本」を「万トン」に置き換える。
11年間で、ペットボトルの廃棄量は4倍になっている。
しかも、リサイクルも含めたペットボトル製造のための石油使用量は7倍になっていると言う。
それがペットボトルのもう一つの手品。
ペットボトルの使用量が増えた理由は定かでないが、ペットボトルの使用量が増えれば、石油資源の使用量が増加することには間違いない。
限りある資源を如何に使うか。
限りある資源が消滅しないように、今、何をするべきか。
限りある資源が消滅したときのために、今、何を準備するべきか。
真の環境問題とはそこにある。
「環境」「リサイクル」という言葉だけに惑わされてはいけないということ。