感動のドラえもんポケット(エコバックの可能性)
いとエコキャンペーンの準備も大詰め。
大学院生のK山くんと私が担当する“子ども環境サミット”の具体的企画内容がまだ完全でない。
「レジ袋を題材にした紙芝居が有るヨ〜。子ども寄せの鐘もあるし。麦わら帽子だけ用意すれば、完璧ヨ〜。」
……と突然、エコバックチームのM竹さんが言う。既成の紙芝居を利用できるのなら準備も楽だ。願ったり叶ったり。
突然便利なものを出して助けてくれるM竹さんは、まるで“ドラえもん”だった。
明後日、そのM竹さんに同行して頂き、イオンさんとのエコバックといとエコキャンペーンに関する打ち合わせを済ませた後のこと。
私「宗像でもオリジナルエコバック作りが市民の手で進んでいるんです。デザイナーさんや資金の目処はついたのですが、素材となるバックの目処がついてなくて。それで、新作いとエコバックを作っている福岡ろうあ福祉会の方にお願いできないだろうかと思っているんですが、できますかネ?」
M竹さん「そうですかぁ〜!すごく喜ぶと思います!!だって、エコバックの仕事がもっと欲しいって言われてましたから。」
私「今日、これからお会いできますかネ?」
M竹さん「たぶんOKですヨ。電話してみましょう!」
……で、本当にあっさりOK。
M竹さんは、願いをかなえてくれる“ドラえもん”だった。
そんなやりとりをした後に、福岡ろうあ福祉会の工芸会ワークセンター(http://www1.bbiq.jp/kougeikai/)へ。このワークセンターは、100年の歴史を持つ福祉会が、身体障害者の自立と社会貢献を目指して平成元年に立てた施設であり、皇太子と雅子妃がご訪問されたこともある施設だ。指導員のTさんによれば、このワークセンターが新作いとエコバックのオーダーを受けて以来、施設の方々にある変化が起こったと言う。
最初とは比べものにならないくらい速いスピードで仕事をこなす人。
次のオーダーのためのパーツづくりまで仕事を進めてしまう人。
休み時間まで惜しんで仕事をする人。
そして……
このバックに貢献したい一心で、初めてミシン縫いができるようになった人。
作業所で働くハンディキャップのある人たちにとって、仕事量を増やし、新しい技術を覚えることはとても大変なことだそうだ。そんな彼らに、エコバックはやる気とスキルアップをもたらした。
このエピソードにM竹さんは思わず涙する。私ももらい泣き。
ワークセンターでのエコバック製作は、何のアポイントメントもない、M竹さんたちの突然の訪問によって実現した。
M竹さんは感動をもたらしてくれる“ドラえもん”だった。
私はハッピーをもらった“のび太くん”。