庭先の絶滅危惧種 〜 カノコユリプロジェクト新聞に載る


カノコユリプロジェクトが西日本新聞の夕刊コラム“潮風”に掲載。
宗像市出身のライターMさんが、このプロジェクトのことを気に入って、さっそく記事を書いてくださった。


庭先の絶滅危惧種


カノコユリは、日本が世界に誇るユリの原種のひとつ。天保三年(一八三二)年、ドイツの医師、シーボルトが球根を持ち帰り、その後、欧米でこのユリを祖として、数々の園芸種が生み出された。私の住む福岡県宗像市の「市の花」でもあり、かつては市内に数多く自生していた。
このカノコユリが、環境省レッドリスト絶滅危惧種に指定されているという話を、同郷の農学博士である比良松道一さんから聞いた。現在確認されているカノコユリの自生地は四国と九州の数カ所のみという。宗像市内でもめったに見られない。比良松さんは、故郷の環境を守り、子どもたちに受け継ぐ活動のシンボルとして、このカノコユリをみんなで守り育てる「カノコユリプロジェクト」を計画し、自生地の調査をはじめた。
この話しを夕食の席でしていると「昔からうちの庭にあるよ」と母が言う。灯台下暗し!早速、比良松さんを呼び、種を採ってもらった。「農家の庭はあなどれない。農村に残る昔ながらの生活が、いかに環境を守っていることか」と比良松さん。「そんな貴重な花やったら、大事にせないけんね」と、母は笑った。


短い文の中に、伝えたいエッセンスがしっかりと詰まった爽やかな文章。
さすがプロの仕事だ。


マスコミにとりあげられると、プロジェクトの士気が上がる。
私はそれを“いとエコプロジェクト”で学んだ。
でも、これまでにマスコミにとりあげてもらった経験のない私。
その私に、協力の手を差し伸べてくれたMさん。
Mさんとの出会いは、8月上旬のオジサンズ4の打ち上げの席。
やっぱり未来に導かれているのかな。


この記事の事を自身のブログ(http://morichi.livedoor.biz/archives/51399726.html)で紹介されたMさんの元には、カノコユリに関する情報が集まってきているようだ。プロジェクトの未来がこうしてさらに切り開かれていく。


Mさん、ほんとうにありがとうございます。