講演&エコバッグ完売! in 宗像植物友の会例会


カノコユリプロジェクト。
その立ち上げにご協力頂いた宗像植物友の会のMさんからの依頼で「ユリの生態と進化」について講演。
久しぶりの(?)研究に関する講演だ。


心がけたのは“オン・デマンド”、“マーケーット・イン”。
植物に関するお話しなら引き出しがいっぱいあるので、聴衆の様々なニーズに応えた展開が可能だ。


植物を愛でる人は植物を求めて旅する。
稀少なスミレがそこにしかなければ、是が非でも行って一目見たいと思うのが植物マニアだ。
そこで、私がいろんな国で見て来た植物とその出会いのエピソードから入る。
松林の中で雑草のように生えるシクラメンとの出会い(イスラエル)。
鳥のために止り木を進化させたバビアナとの出会い(南アフリカ)。
色とりどりのカーペットを敷き詰めたようなヒアシンス畑との出会い(オランダ)。


話しの途中で参加者から繰り出される質問に即答しながら、舌もなめらかにテンポよいトークで波に乗る。


続いてメインのユリ談議。
知られざる日本のユリの魅力を伝える。
テッポウユリ
オニユリ
ハカタユリ(中国原産)。
カノコユリ


そしてカノコユリプロジェクト。
郷土の植物を100年先の子どもたちに伝える。
子どもたちの感性や行動力を私たち大人が見習う。
しっかりとメッセージを伝えると、会場から自然に拍手が沸き上がる。
私の話しに拍手なんて……。
初めての体験である。


最後はセバン・スズキの伝説のスピーチの朗読で締めくくろうと思い、最寄りの参加者に朗読をお願いしようとすると、「朗読の会の会員がいますよ」とMさん。
それは願ったり叶ったりと、その女性に朗読を依頼。


これが良かった。
声の美しさ、感情の込め方。
まるでセバン・スズキのスピーチをその場で聞いているような感覚だった。
ぶっつけ本番なのに。
多数の方々が涙。
そして頼んだ私も涙。
朗読で泣かされたのはマダムミチコ以来だ。


講演終了後、用意した30個の宗像エコバグに参加者が群がった。
それはバーゲンセールの様相。
プロジェクトスタッフのSさんは小脇に1歳の子どもを抱えてお金のやりとりに大忙し。
会場に居合わせた河東小PTA委員のKさんとそのお友達Sさんも急遽販売スタッフとしてお手伝いに入った。
10分足らずで完売だった。


「もうないんですか?カノコユリが欲しかったんだけど〜。」
「まねき猫かエフコープ自由ヶ丘店でお買い求め下さい。スミマセ〜ン。」
と泣く泣くお詫びする始末。


感動と手応えのある貴重な経験だった。
ストーリーの伝え方、バッグの売り方。
次は、60枚に挑戦!(かな?)