ごめんなさい、弁当の日。ごめんなさい、お百姓さん。


参加するはずだった愛宕小の弁当の日。
次女のインフルエンザの看病でやむなく辞退。


「子どもたちトトロ弁当楽しみにしていただろうなぁ〜」なんて思っていたら、
「弁当の日に,比良松先生の「トトロ弁当」が登場するのではと私が勝手に思っていましたので,残念です。」と
 イナマス先生から返事をいただいた。


イナマス先生、愛宕小の児童たち、ごめんなさい


話しは変わって、昨日。
西部リサイクルプラザのリーダー養成講座へ向かう車中で、同乗したエフコープUさんとの環境&食談議。


私「Uさんの長男のお話。溶ける氷の上のシロクマを心配して眠れないというあのお話。誰に話してもうけるんですよ。だからいろんな人に話してます。今では私のネタです。」
Uさん「そうですかぁ〜。じゃあ、今度は次男のお話しです。」
私「ほぉ〜、どんな?」

実は、Uさんの次男は葉モノが大の苦手。
でも、Uさんは食卓に出されたものは全部食べるようにしつけている。
食べ物を残すと犠牲になったいのちも、つくった人のいのちも無駄にすることになるんよ、って子どもたちに言い聞かせているのだ。


春菊の胡麻和えをつくった日のこと。
超苦手なおかずを出されて半泣きの次男(保育園児)が声にならない声で必死にUさんに訴えた。
「おかぁさぁぁぁん。そこの窓をあけてくれぇぇぇん。」
「うん、いいよ〜♪どうしたとぉ〜?」
「ぼ、僕ねぇぇぇ、春菊……たべれんかもしれんけん、窓から大きな声で『ごめんなさい!』ってお百姓さんに聞こえるように言おうと思ったとぉぉぉ。
「あっ、そう。でも、謝ってもダメよぉ〜。だって、お百姓さんはタネから一生懸命時間をかけて春菊を育てたっちゃもん。きっと悲しむと思うよぉ。やっぱり、食べんといかんよねぇ〜。」
「………(泣)。」


その後、次男は必至で春菊の胡麻和えを飲み込んだ。


小学生時代、私は、青臭いトマトがどうしても食べれなかった。
今では絶対手に入らないような青臭いヤツだった。
どうしても食べれず、昼休みもずっとトマトとにらめっこして教室にひとり残されていた。
頑張って少し食べたら、激しく嘔吐いた。
とても丸ごと1個は食べれなかった。
そんな状況で、お百姓さんの悲しむ姿を思い浮かべる余裕なんてなかった。
だからUさんの次男には拍手したい。


吉田俊道さんがつくる元気ニンジンのような美味しい野菜だったら子どもたちの「ゴメン」が「ありがとう」になるかな。