天狗の鼻


4日前。


学士会九州支部で食育講演。


着席された20名ほどの方々の胸に付けられた名札を見ると、
大学を卒業された年が書いてある。
私が生まれた年よりも前に卒業された方々もおられる。


「40歳以上も年の離れた方々に私のような若造がする食育話しに興味を持って頂けるだろうか。」


そんな不安がよぎる。


講演後。
「来て良かった。」
「朗読が上手で、感動した。」
など、たくさんの方に声をかけられた。


嬉しかった。


その余韻を残して、本日。
地元の小学校のPTAに依頼され、
弁当の日の講演。


60分の予定時間。
しかし、
市内で発生した新型インフルエンザに関する学校からの連絡、講師紹介と続き、
これで講演のスタートが10分ほど遅れたため、
短いと思っていた講演時間がさらに短くなり、
気持ちが焦る。


話しの前半で、
後半の展開に必要なキーメッセージを次々と言い忘れる。
繋がり感のない話しの展開。
いちばん陥りたくない展開に陥ってしまった。


しかも、結局、終了予定時刻を15分ほどオーバーして終了。
時間制御したつもりで時間制御できずじまい。
久々の時間オーバー。


帰路。
依頼者に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
車中で猛烈に落ち込む。


伸びた鼻は必ずへし折られる。
それを心底感じた一日だった。
今日は寝付きが悪いだろうから、
いつもより早く寝ることにしよう。


次回からの講演では、同じ失敗は絶対にしたくない。