田廻り

mich_katz2005-07-29

久しぶりに新キャンパスへ.明日新キャンパスで行われる小学生向けイベント「水と緑の里山探検隊」のための会場下見と準備のためだ.
昼ご飯を手短に済ませ新キャンパスへ到着すると,午前中から来ていたゴーシ舎長がすでに草刈りを済ませていた.
手作り水田にはほとんど水が入っていなかった.となりのメダカ池の水位もかなり引くい.上手の水を供給するバルブからの水量がかなり減っていた.土砂が詰まったらしい.前回田廻りをしてから1ヶ月も来なかったので,仕方がない.田廻りは日常的に行うべき作業だが,25kmも離れた場所にある田んぼをちょくちょく見に来るのは大変だ.
明日のイベントの為にと,バルブを全開にし,舎長と唐鍬で水路を掘り直した.1時間ほどで「水田」に戻った.
作業をしながら水辺の生き物をゆっくりと観察できた.
ハシリグモ,キクヅキコモリグモ,ヤサガタアシナガグモ・・・
水田にはいろいろなクモが棲んでいる.
どちらかというとクモは苦手な生き物だったが,マクロレンズを通して拡大したクモの形態はなかなかおもしろい.
ベニイトトンボも稲の葉から葉へのんびりと飛んでいた.こちらをレンズで覗くと,稲の葉の緑色を背景に,朱赤色のトンボの身体がとても鮮やかに映え,えも言われぬ美しさだった.
この美しさは,私の人生の初めてかもしれない.
明日,小学生たちはどんな人生の初めてを発見するのだろう.