Macの使いやすさ

アップルコンピュータは16日、デジタルオーディオプレーヤー「iPod」の国内シェアが約60%に拡大したとし、「iTunesiPodが日本のデジタル音楽革命を牽引している」と発表した。

京都出張時に新聞で読んだ記事だ.ミュージックプレヤーと言えば一昔前はSONYウォークマンだったが,そのSONYは,現在のデジタルMPの国内シェアが10%以下と,Macに遥かに及ばない.
Mac製品が売れる理由のひとつは,デザインの斬新性であることは誰もが認めるところだろうが,他社製品にない優れた操作性も製品の売り上げに貢献していると私は思う.
iPodは説明書がなくても簡単に操作できる.小さなディスプレイの下に,円状の操作パッドとその中心に確定ボタンがある.パッドを指でクルクルなぞればディスプレイ内のカーソルがメニューを上下に移動し,確定ボタンを押すと下位のメニューに移動する.上位のメニューに戻りたいときは確定ボタン左側のパッド部を軽く押すだけ.実にシンプルな操作方法である.さらに,iPodの音楽を管理するためのソフトウェアiTuneには便利な機能が多数ある.例えば,音楽タイトルやアーテイスト名,アルバム名などのインフォメーションはインターネットにパソコンを接続していれば自動的に入手し,簡単に整理や並べ替えができる.このソフトにはWindowsPC用もあり,これがiPodの売り上げに拍車を掛けていると言う.
出張を終えた翌週に新しいMacのノートパソコンを購入した.最新のOSや機能を積んでいるが,これがまた使いやすい.
例えば,マウスパッドの操作.一本指で操作すると従来のようにポインタが移動するだけだが,二本指でなぞると,画面が縦横にスクロールできる.ちょうどWindowsPCのマウスの左右クリックの間にある「クルクル」を動かしたときのようだが,この機能があればノートPCではマウスは不要だ.この記事を書くのにもその機能をフルに活用している.
また,Windowsにない機能としてExposeというのもある(これはひとつ前のMacOSからある機能だが).ポインターを画面の四隅のいずれかに振ると現在開いている書類をすべて縮小表示してくれる.そして一番上にしたい書類をクリックすれば標準サイズに戻り,デスクトップ上の書類の上下の入れ替えが瞬時にできる.こうした優れた操作性のせいで私はますますWindwsPCが操作できなくなってしまった.
WindowsPCを使っている人は慣れれば一緒だと言うけれど,ほんとうにそうだろうか.私にはWindowsPCを使いこなせるようになる自信がない.
iPod,iTuneの人気上昇に伴ってMacPCの売り上げも伸びているらしい.Macの優れた操作性を認めた消費者のWindwsからMacへの乗り換えが進んでいる証かもしれない.WindowsPCユーザーの方,MacPCはいかが?