なぜ感動するのか?_ Campus Life

mich_katz2007-06-19



「“何を伝えるか”でなく、“どう伝わるか”」


昨日の少人数ゼミのテーマは「食」.そして学ぶことは「伝えること」.


一生懸命に伝えようとしたらついしゃべりすぎてしまった,という経験は誰もがあるのでは.でも,意外と自分の思いが相手に伝わっていなかったりする.私もよくそのパターンに陥る.

聞いたことは忘れる(老子).聞いたことから学べるのは10%.(吉田新一郎「効果10倍の<教える>技術」 PHP新書

http://d.hatena.ne.jp/doro_niko/20070612 に,そう紹介した.


で,ゴーシ舎長から学生への指南.


伝え方その1:人に考えてもらう
伝え方その2:人に読んでもらう
伝え方その3:人に語ってもらう
伝え方その4:映像と音楽
伝え方その5:マーケット・イン(聞く人のニーズに合わせる)


その伝え方を実際に体験しながら,

  1. 田んぼが様々な生き物を育んでいることを‘考えさせてくれる“下敷き”,
  2. 世界中の大人たちの心を動かした12歳の女の子の環境サミットでのスピーチ,
  3. 長崎大中村修先生による今時の大学生の食事調査の映像,
  4. お弁当の日の竹下先生が卒業していく子どもたちに贈った言葉,
  5. お弁当の日を実践し,様々なことを学んでいる大学生たちの姿と言葉,


と農業〜環境〜食のテーマに沿って,講師がほとんど話すことなく,講義は淡々と流れる.


受講生(おそらく)全員,感動.


「どんなことに,どんなふうに感動した?」でふりかえり.


ある男子学生は,「あの女子学生のお母さんへの感謝の気持ちを‘読んだ’時は,思わず涙がでてきた.」と告白.


私もあの子の言葉にはいつも涙が出てしまう.


「とにかく感動した」「感動に説明は不要」


確かに.


「小学生のお弁当のすごさに感動」「‘子ども’ということが感動を呼び起こす」


同感.子を持つ親はその意見に同意するはず.


うちのカミさんが言った.


「日常の忙しさとか無変化の中で,人の心は知らない間に乾いとるんよ.そこに‘ジワ〜’っと水がしみ込むように,いいものは浸透していく.」


なるほど.足りないものが満たされる感覚


そこに感動が生まれる.


先生方,感動的な講義をもっと学生に.

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