里山の自然と農業と一家団欒と _ Cumpus Life
今日は,伊都キャンパスで水と緑の里山探検隊に参加.
約30名の子どもとその家族を招いて,生物多様性ゾーンの生き物に触れるイベントだ.
午前中,草むらでバッタやカマキリと戯れ,ガマ池でトンボの種類をカウントし,そして,メダカ池とそのすぐヨコの川でアメリカザリガニ,サワガニ,モクズガニを捕まえた.大きなモクズガニを捕えた時,子どもたちの興奮は最高潮に達した.
そして昼食.ほとんどの家族がお弁当を持参していた.ウッドデッキの上でお弁当を広げて食べる一家団欒の風景は,まるで運動会や遠足の昼食風景.参加した子どもたちの親にとって,今日の里山探検隊は運動会とおなじくらいのイベントに匹敵するのかもしれない.
ところで,このイベントの究極の目的は,子どもや大人に,かつては身近であたりまえだった自然の現実と貴重さを伝えること.しかし,不都合な真実のゴアさんではないが,普段身近でない環境問題を理解してもらうのは大変なこと.共感してもらうことはもっと難しい.共感して,行動に移してもらうことは,もっと,もっと難しい.
でも,今日,サワガニ,モクズガニやテナガエビを見つけた川は,彼らの住処を育むと同時に,糸島地域の農業を育んでいる.その農業で採れる米や野菜が私たちが毎日必要とする食事を支えている.その食事のおかげで一家団欒がつくられる.
「環境と食と家族はつながっている」
これは,環境問題を啓蒙していく上で非常に分かりやすいコンセプトではないだろうか.