議員懇談と不都合な真実 _ My Life
「なぜ,あの人たちには,私たちの子どもへの想いが通じないのだろう.」
昨日,市議会議員との懇談会に出席した私の感想.
9月議会に宗像市学童保育保護者会が提出するよていの請願主旨への理解と協力を求めるために,8人の議員を前に,私たちの議会請願の動機を語った.
先週,懇談した11人の議員とは明らかに反応が違う.私たちの説明の間,私たちの顔を見ながら話を聞く人はほとんどいない.
彼らから出てくる
「厚労省から,3年後に大規模問題を解消できない保育所に補助金を出さないという指針を出したのだから,行政は動くはず.請願なんてしなくてもいいんじゃない.」
「学童の保護者は固定観念にとらわれ過ぎだ.要求するだけでなく,もっと可能な解決策を探らなくては.」
「小学生全体のことでも優先しなければならないことが山積みだから……」
「まあ,とにかく賛成すればいいんでしょ.」
などの発言が私たちの想いを殺ぎそうになる.
私は懇談の最後に強調した.
「学童保育の子どもだけが良くなればということでこの請願をやっているわけでない.放課後の遊びや生活の時間を大切してきた学童保育で育つ子どもたちは,言わば,遊びや暮らしの達人.だから,学童保育への投資は,きっと,宗像市全体の小学生児童に大きなプラスの影響を与えることになると確信し,私たちはやっている.」と.
「がんばれば変えることができるということを,若者たちに伝えたかった.」
今回の参議院選挙において激戦の東京都選挙区でみごとに当選した川田竜平さんは,当選直後,テレビ出演してそう言った.薬害エイズ問題で大変苦労したはずの彼のよどみのない発言に,大変勇気づけられた.
政治家として駆け出しの頃,地球温暖化問題に関する客観的なデータを突きつければ,皆動いてくれると彼は信じていた.だが,想い描いたシナリオとは異なる現実に直面し,彼は一時的に失望した.
その後,息子が生死をさまよう交通事故に遭遇したことをきっかけに,彼は地球温暖化問題に対する啓蒙活動を再開した.子どもたちの未来のためにという信念を持って.
彼は,なぜ地球温暖化問題が多くの人に深刻に受け止められないのかを一生懸命自己分析した.そして今,その努力が“不都合な真実”という秀作になり,多くの人の心を動かしている.私も大変勇気づけられた.
私たち大人が皆頑張れるのは,後に続く世代に大切なものを伝えたいから.伝えることを諦めると大切なものを何も残せないことが分かっているから.
それはいつの時代も変わらない.
だから私たちは,大切だと思うことを諦めずに伝え続けなければならない.