実験=料理 _ Campus Life
「あんたが料理してると、実験してるように見えるとよネ〜」
ある日、そうカミさんに言われた。
仕草がそう見えたという意味かもしれないが、「実験=料理」と言う視点、ある意味、的を得ている。
所変わって、学生実験のためのTAとの打ち合わせ。
「実験をする上で、基本的に大切なことって何?」と私から質問。
学生からの回答は……
- 時間と気持ちに余裕をもつこと。
- 妥協せず、とことんこだわる。
- 内容を分かっていても、実施前に再確認した方が良い。
- 一連の実験の流れを書き出す。
- 2種類以上の実験を同時にしない。
さすが毎日実験を頑張っている大学院生。良く分かっている。いずれも大切な事。
再度質問。
私「こういう基本事項を大切としていることが日常にある?」
学生「………」
私「(しばらく間を置いて)料理。」
学生「(数名が無言でうなずく)」
私「でしょう。さっきの5)と同じように、料理では2品を同時に作れんし、4)のように一連の流れを書き出したものはレシピと呼んどるよネ。良くわかっている料理も、3)のように、再度レシピで確認すると、失敗は免れるかもしれんよネ。1)や2)みたいに適当な時間と余裕を持つ事や妥協せずにとことんこだわることは、美味しい料理をつくるためには大切やろう。」
学生「(納得の様子)」
私「こういう重要基本事項を総称して“段取り力”なんて言う人も居るみたい。そこで今日は、実験に必要な“段取り力”を身につけるためのグループワークをこれからここに居るみんなに紹介します。皆がやってみて、実験を受講する2年生にも体験してもらいたいと思ったら、そうしてみたいと思います。それじゃあ………」
そう説明して、ゴーシ舎長がhttp://d.hatena.ne.jp/kab-log/20071019に紹介した“カツカレー&サラダ”を実践。
結果は……
全員「是非2年生にもやってもらいたい!」
ということで、実験本番の合間を使って“カツカレー&サラダ”を2年生に体験してもらう事になった。ついでにTAの男子大学院生には、本日完成したレシピを使って自宅でカツカレーとサラダを自作するという宿題も付けて……。
自分の引出しを増やすことは、多くの人と共有できる幸せを増やすこと。
舎長、どうも。