クラス替え _ My Life
<ワンショット 〜 サンタさんが持ってきてくれた!>
昨日のPTA役員会議。
「PTAの委員決めを年度末におこなっている学年がありますが、今年は、全学年一斉に、年度初めに決めるようにして欲しいと思っています。」
と校長先生。
PTA委員決めが年度末にある無いと、「次年度にはその学年のクラス替えがある」という噂が保護者たちの間にあっという間に広がるのだそうだ。そうなると、不安や不満の声がどこからともなく学校へ押し寄せると言う。それに対処するのが大変なのだそうだ。
「はぁ? なんで? なんでクラス替えが親たちにとってそんなに重要なん?」
最初、その意味が私には理解できなかった。しかし、話を進めていくうちに分かってきた。
「せっかく、良い担任に“当たった”のに……」
「せっかく、仲良しの同級生ができたのに……」
「1年経ってようやくクラスが安定してきたのに……」
不安や不満の声とはそんな声だ。どうやら、親として子どもにとって安定した居心地の良いクラス環境を与えてあげたいという“親心”故の反応のようだ。
しかし、ちょっと立ち止まってよく考えて欲しい。心地よい環境ばかりが人を成長させるのか?
小学生の子どもたちはこれから思春期に突入し、自立していかなければならない。いつか、親の手を離れて社会性を身に付けた大人になっていかなければならない。これから先、いろんな環境で、いろんな人と付き合わなければならないだろう。それは必ずしも自分にとって心地良いものでないかもしれない。そんな時、何の問題も起こらない、心地よい環境ばかりで育てられた子どもに、自力で未来を切り開く力が備わっているだろうか?
“人は、困難に直面した時こそ能力を試される。”
“人は、困難に直面したときこそ成長する。”
そう私は思っている。
「小学校の頃、クラス替えが楽しみでした。」
研究室の大学院生がそう言った。私もそうだった。
新たな友達や先生と出会い。そこにはきっと自分を成長させるたくさんのチャンスが眠っている。親にだって(変な意味でなく)新たな出会いがあるかもしれない。
クラス替えはそんな楽しいイベントである。